幸福の科学を科学する: 大川隆法の宗教 (TENZAN TIME JAPAN)

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  • 大陸書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803329063

感想・レビュー・書評

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  •  よくドアポストに「幸福の科学」の会誌が放り込まれている。そういえば、何年か前に「仮面ライダーフォーゼ」の清水富美加が千眼美子と改名していた。オウムでいうホーリーネーム?
     どういう教団なのか知るべく読む。組織が教勢を急拡大したころの本で、景山民夫も存命中。

  • 「『幸福の科学』は自らを『人生の大学院』とも名づけている」 ー 58ページ

    人間は学びに飢えている。そしてその時学びたいというものは自分が本質と考えていることであるが、色々なアンチテーゼが存在している現代においてそれを見出すのは難しい作業なのも確かだ。

    そのような「外部の視線」をくぐり抜け、あるいはくぐり抜けたからこそ、教団の教えは強固なものになるという構造がある。そこに書かれている内容も大事なのかもしれないが、あらゆる教えにはアンチテーゼがある。では何がそれを強固にするのかといえば、実のところその社会との関係性なのではないか。

    内容ではなく、社会からの反発をうけることでーー筋肉を鍛えるようにーーその思想が強化されていく。反発がなければそれは発達しないし、注目されることもなく霧になっていく。反発を痛みではなくトレーニングと考えたとき(トレーニングというのは常に痛みが伴うものである)、その思想は没入力を得るのだ。

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著者プロフィール

有田芳生 ARITA YOSHIFU
1952年、京都府生まれ。ジャーナリスト。出版社勤務を経て、1986年にフリーランスに転身。『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)で霊感商法批判キャンペーンに参加。その後、『週刊文春』(文藝春秋)などで統一教会問題の報道に携わる。都はるみ、阿木燿子、宇崎竜童、テレサ・テンなどの人物ノンフィクションを週刊誌各誌で執筆。2010年、参議院選挙に出馬し初当選。2022年まで2期務め、拉致問題、ヘイトスピーチ問題に取り組む。近著『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店)、『北朝鮮 拉致問題――極秘文書から見える真実』(集英社新書)のほか著書多数。メルマガ「有田芳生の『酔醒漫録』」(まぐまぐ)で統一教会のタブーを精力的に発信する

「2023年 『統一協会問題の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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