その不安、ニセモノではありませんか?――「決められない」「自信がない」「人間関係がしんどい」あなたに

著者 :
  • 大和出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804762616

作品紹介・あらすじ

本物の不安…危険を知らせるアラーム。ニセモノの不安…「怖れ」によって作り出される幻のアラーム。実はあなたが抱いている「不安」は、大抵がニセモノの不安です。「まさか!」と思ったら、早速、本書をお読みください。心がスーッと軽くなって、「本当の勇気」が湧いてくる!対人関係療法の第一人者が贈る、怖れを手放し、自由に生きるヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 水島広子さんの本は片端から読んでいきたい。
    とても具体的だし、
    気持ちに沿って、問題を解きほぐしていく温かさがあるから。

  • この本を読んで思ったのは病気をしてからいつも何かを想像して恐れていた。だから不安になった。リスクを考えるのが癖になっていた。この本のおかげでそれに気づいた。

  • 不安を感じる時とは、他人の幸せに対しての衝撃、新しいことをするとき、相手にどう思われているかと考えるとき。強迫観念に支配されている不安は、ニセモノ不安。主観的な判断から客観的な評価(アセスメント)にかえる。不安に対する対処は、自分が相手にできることを考える。異なる意見を認める。自分を卑下せず肯定的にふるまう。

  • 美意識を持って、いつもいい行いだけはしていたい

  • 不安というものについて説かれたもの
    不安とは元来、痛みのように人間に備わった危険を察知するセンサーの一つで、それを無視するべきではないということはなるほどと感じた。
    その中で、「本物の不安」と「偽物の不安」を見極めたうえで、しっかり向き合うべきものと向き合わないと「偽物の不安」が膨張してしまうので気を付けなければならない。
    ここまでは納得がいったのだが、その後の心の姿勢という点についてはピンとこなかった。本の中で「怖れ」というものを「温かいこころ」以外のすべてと定義していて、人の怒りや自分自身の他人への決めつけはそこに由来するもので、そういった「怖れ」を捨てて、「温かいこころ」で接することで不安を最小化していくということだった。
    誰かが怒っているときには「怖れ」(本の中ではそれに困っていることに起因して起きていること)が原因とあるが、本当にそうなのだろうか。
    全体として、不安の定義については納得させられたが、そこへの対処法としてはイマイチだった。

  • 心の姿勢はゆっくり意識していけばいい。
    ジャッジメントよりアセスメントを。

  • こんな風に考えると生きるのが楽になるよ。という一般向け心理本。
    不安とは、安全でない状態に警告を告げるだいじな機能。
    ただし、安全じゃないかもしれない未来を想像してはアラームをならしまくるバグにおちいりやすい。
    だから本物の不安とにせものの不安を区別する方法を学びましょう。という話。
    心理療法のアプローチだけどどちらかといえば自己啓発本。

    ひさしぶりの水島広子。
    この人の本は必要としている人に届けるための言葉で書かれている。
    だから、溺れる者がつかむ命綱だし、溺れてない人にはただの藁くずだ。
    今回の本があまり好きじゃないのは今の私には必要のない考え方だからってこともあるんだと思う。
    (私はこのスキルを濫用しているし、今は本物の不安を片づけるのに手いっぱいでにせものを量産しているひまがない)

    嫌な相手を自分から切り離して「あの人は今困ってるんだな」と考えるのは精神衛生上重要なスキルだ。
    でも、それは軽蔑しているどうでもいい他人に使うための方法だ。
    やり方を間違えると、大事な相手とつながれなくなる。
    この方法は、相手の言い分をきかずに勝手な思い込みで「ハイハイわかってるよ」と決めつけるやりかたと紙一重だから。

    決して感情を捨てろと言っているわけではなくて、流すことも大事だし表現の仕方を考えるのも大事、と言っているだけだってのはわかる。
    だけど、これを読んでいると、正当な怒りを「まあまあそう熱くならないで(^^;A 怒るだけ損ですよ(^^;A」と”たしなめられる”ような気分になる。
    好意でも怒りでも、きちんと受け止めてもらえないのは、ときに反発されるよりも無力感を植えつけられる。



    それはそれとして、『揺らぐ「結婚」』http://booklog.jp/item/1/4882010925を思い浮かべた。
    自分と政治的思想的心情的倫理的その他の価値観が合わない相手の意見を見るときにこの視点は有用。

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著者プロフィール

水島広子【みずしま ひろこ】

慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表。主著に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』(創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『「毒親」の正体』(新潮新書)などがある。

「2022年 『心がスーッとラクになる 世界の美しい文様ぬり絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水島広子の作品

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