映画・テレビシナリオの技術

著者 :
  • ダヴィッド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784804801810

作品紹介・あらすじ

折角シナリオ作家になろうというのに、懸賞で当選したとか、佳作入選でほめられたと言って、満足していいのでしょうか。そして、それだけが勲章で、いつの間にか、シナリオの勉強から遠ざかってしまう人がいかに多いか。もったいないことです。そこで、折角シナリオの勉強をした人を、業界に活躍できるシナリオ作家に仕立てあげるためにはどうしたらいいか、どこが足りなかったのかを研究しました。

感想・レビュー・書評

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  • 演劇の表現は、「セリフ」の面白さ。映像の面白さは、「枠」の面白さ

    映画の表現は小道具(ヒッチコック)

    枠=キャメラワーク(エイゼンシュタイン)

    ①大の発想

    縦筋と横筋
    縦筋にパターンを使っても、横筋を変えると全く違ったものに見える
    ex. 「七人の侍」=桃太郎 鬼を征伐するのに、キジ、猿、犬→六人の侍に、これが横筋

    縦筋:必殺シリーズ=カチカチ山 横筋:こらしめる手口のアイデア

    横筋を工夫すること=趣向

    世界定め☓趣向

    A☓B=アイデア

    既成概念を追い出すアベコベ発想法 天気、場所、昼夜、人物、全部既成概念のアベコベをやってみる

    ②中の発想
    構成の発想 どこから語るか
    人物の発想 人物にどんなキャラクターを与えるかによって、魅力ある人物ができる
    場所の発想 置かれた場所の発想 
    見せ場の発想

    ③小の発想
    シーンを面白くする条件
    1意外性のあること 意外ということは「いつもは」という伏線がなければならない
    2語りのなかの遊び 殺し方を考える、ラブシーンを考える、別れを考える
    3生身の人間を描く 人物を絶対に向かい合わせない 対面していないから出るセリフ ひとりで何かをしている状況を二人合わせれば芝居になる

  • 実践中

  • 3

  • 「シナリオの基礎技術」の続編的内容。前作ほどのインパクトはないが、読んで損はない内容。

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著者プロフィール

シナリオ・ドクター
1915年東京に生まれる
戦前より劇作を学び、戦後は新国劇『ボス』などを発表後、文春企画、東宝企画部で、映画企画に参画。
シナリオ・ライターとして、『喜劇駅前シリーズ』など200本のシナリオを執筆。
1970年、シナリオ・センターを創立主宰。シナリオライターの教育・養成に一身を捧げる。
門下からは、ジェームス三木氏、内館牧子氏などの人気作家をはじめ、映画・テレビ界で活躍する数多くのライターはシナリオ・センターから巣立っている。
主な著書・共著に『シナリオの基礎技術』『シナリオの技術』『シナリオの基礎Q&A』(以上ダヴィッド社)、『新井一のシナリオ作法論集』(映人社)、『日本映画黄金期の影武者たち』(彩流社)などがある。

「2015年 『目からウロコのシナリオ虎の巻 言視舎版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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