ファンドの時代

著者 :
  • 千倉書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805108703

感想・レビュー・書評

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  • プライベートエクイティについて書かれた本は何冊か読んだが、この本にユニークなことは、日系ファンドのアドバンテッジ・パートナーズ、MSKファンド、ユニゾンについて設立から現在のまでの説明があること。バイアウトファンドについて、理解しやすい文章で書かれている。

  • 僕が最初の会社に入るきっかけとなったと言っても過言ではない本。ファンドが日本経済に与えるプラスの影響についてけっこう熱く語ってくれている。初期の良い循環がすごくよくわかる。

  • 著者は野口氏である。ジャーナリストであり、ノンフィクション作家でもある。
    大学は、早稲田卒。なんか、早稲田ってこういう人が多い気がする。
    もちろん、人数が多いから職業やキャリアも多岐にわたるのだろう。

    結論から言えば、非常にためになる内容である。
    何を学べるのか。それは、日本のファンドの歴史である。以前、リップルウッドが
    長銀を買収した本を読んだことがあるのだが、それとも話が通じる部分があり、
    かなり理解が深まり、意外な相乗効果もあった

    内容は、日本人によるPEファンドの成り立ち、そして現在までの一部始終って
    感じなので、特に著者のメッセージはないようにも思えるが、資本主義や会社を
    株式化しIPOする事の影響、PEファンドの実態などは良く理解できるだろう。

    そして、ここで敢えて一つ本書の中から有益な意見を取り上げるとしたら、
    「経営者支配」である。経営者支配、なんとなく言葉のニュアンスは分かると
    思うが、もう少し詳細に説明すると、会社の資本を提供しているのは株主、
    しかし、経営は社長、また法人資本主義という法人が間違った道に行っても、
    個人には責任を問わないよ。社会的に、資本的にね。これらのことが重なって、
    文字通り経営者が会社を支配する。金を出してもいいが、口は出すなと。
    また、自らの利益のためだけに動く。これが経営者支配。

    これが、日本の現状だ。
    どうしてそうなったのか。詳しいことは本書を読んでいただくとして、
    それを解消するためにも、PEファンドが必要であるとの著者はの主張は、
    なかなか鋭い指摘だ。もちろん、利益を出す。ファンドの目的は、これ以上でも
    以下でもない。しかし、意義・影響はおそらく多くあるだろう。(何事もそうだけど)

    最後に、本書の中で座右の銘にしたい言葉あった。それは、

    Ir is not the strongest of the species that survive,
    not the most intelligent but the ones the most responsive to change. by Darwin

    「生き残る種は、最も強い種でもなく最も知的な種でもない。環境に適応した種だ。」

    以上

  • 結局、日本の金融は鎖国から開国にむかって大きな成長を遂げたといえると思う。世の中、外資外資と騒ぐ人多いけど、日本企業の一員として、世界と闘いたいものだと思う。

  • 日本の代表的ファンドに成長したアドバンテッジ・パートナーズ、ユニゾン・キャピタル、MKSパートナーズ。それぞれ組織から独立し創業者自ら資金集めして立ち上げたプライベート・エクイティファンドで
    ある。これらのファンドはどのようにして急成長したのか。設立から今日までを追う

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