歴史の桎梏を越えて-20世紀日中関係への新視点

  • 千倉書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805109595

作品紹介・あらすじ

たとえ多くの血と涙が流されたにせよ、激しい変化の時代に人々が交流しあった事実をそれぞれの国の歴史叙述の枠に閉じこめてしまってよいとは思えない…21世紀、あらたな日中関係を築くために。

感想・レビュー・書評

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  • 加藤高明と二一カ条要求

    二一カ条要求によって、日中、日米関係悪化

    交渉紛糾の理由
    ・要求が過大―日中警察の合同などを規定した第五号
    ・第五号を欧米列強に秘匿しようとした→中国に暴露される

    加藤高明外相が作成

    第五号のみ希望条項

    山東県益の返還を交渉上の切り札にしていた

    第五号は取引材料に過ぎないのでは?

    大隈内閣の政権基盤が弱かったため、陸軍など対外進出を押す圧力が各方面からの要求を断れず、第五号に膨れ上がった

    袁世凱の対抗政策
    ・交渉の遷延、長期化に持ち込む
    ・国内の反日世論の醸成
    ・欧米列強からの干渉を招く
    →第五号がなければ欧米からも異議なく承認された

    情報戦
    中国国内外のメディア・ジャーナリストを巧みに利用

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著者プロフィール

北九州市立大学教授。

「2011年 『上原勇作日記 大正六年~昭和六年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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