崩壊について

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著者 : 佐藤彰
  • 中央公論美術出版 (2006年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805505274

崩壊についての感想・レビュー・書評

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  •  建築の棚にあった本だけど、中身は『崩壊』をテーマにしたエッセイのようなもの。建築美術を扱っている人が書いたもので、具体的な例や記録が多め。直接的なシナリオ資料にはなりづらいけれど、ヒント集になりそうな本でした。あえていうなら、イメージふくらませ用の本。

     崩壊に関する人々の思い入れ、ロマン、恐れ、崩壊にまつわる予言やジンクス。ピサの斜塔は数年前に補修したけれど、まっすぐに直しはしませんでしたとか。斜塔にバイアグラ積んだトラックが激突したせいで、塔がまっすぐに立つとかいうたわごとも載ってた(^_^; ハムラビ法典では、建てた家が崩壊してその家の息子が死んだ時、家を建てた大工の息子の命であがなわなければならないという話も。応報の法典にもほどがある……。
     そして実際の崩壊っぷり。教会の礎石を削って遺体を埋葬したために、天井ドームが支えきれなくなって上から崩れていくとか。日本の崩壊例は雷や火災によるものが多かったのも興味深く。

     あと、崩壊は崩壊途中の状態と、崩壊後の“朽ちた”建物の状態と、の2つを光景として切り取っていた点も、面白い着眼点だなぁと思いました。
     総じて、この作者さんの感じたこと、書いてくださったことは共感しやすかった。一つ一つの内容になるほどなぁと思うことができた、読み物として楽しい本でした。

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崩壊についての作品紹介

建築や構造物は人間が造りあげた以上、それは生命体と同様ついには死にいたる。ピラミッド、ローマの水道橋、ピサの斜塔やヨーロッパの教会堂、出雲大社や羅城門から文学作品まで、古今東西の事例の「死にいたる諸相」を検視した建築崩壊の歴史。

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