セックス依存症―その理解と回復・援助

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制作 : Patrick Carnes  内田 恒久 
  • 中央法規出版 (2004年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784805824498

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セックス依存症―その理解と回復・援助の感想・レビュー・書評

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  • T・ウッズが、セックス依存症で施設に入居する報道があった時に、多くの方は他人事に思ったかもしれない。そういう方達は、家族崩壊と浮気、風俗などに興味はないだろうか。どこまで健全化なのかは、判断しにくい。自分だけはバレないというのは、ある意味で病理で錯覚で、自傷行為である。性と一言に括ってしまうと非常に、特に日本文化では語弊があると思うのだが、児童虐待やDV、離婚、少子化、広くは機能不完全である家族などを考慮すると、性依存症というのは根深いモノだと思う。そんなぼんやりとした感覚が、分かりやすくなる本。

  • ポルノが溢れかえる現代、それが沸き立たせる性欲を抑えることはますます重要なスキルになっている。性欲がもつ衝動性・強迫性は非常に大きいため、それを満足させるメリットを過大評価しやすく、結局、時間やお金の浪費・社会的信頼の喪失・破滅的な生活習慣という様々な代償を払うことにつながりかねないからだ。

    この本では、セックス依存症患者がもつ中核的信念を挙げており、それを新たな信念に置き換えることを治療の要としている。

    【セックス依存症患者がもつ中核的信念】
    1. 私は元来邪悪で、価値のない人間だ。
    2. あるがままの私を誰も愛してくれない。
    3. もし人に頼る必要があるなら、私の欲求は決して満たされることはない。
    4. セックスは最も大切な私の欲求である。

    【培うべき新しい信念】
    1. 私は誇りに値する価値ある人間だ。
    2. あるがままの私を知る人から私は愛され、受け入れられている。
    3. 自分の必要としているものを知らせると、私の欲求は他の人によって満たしてもらえる
    4. セックスは私の欲求や他の人への心遣いの一つの表現に過ぎない。


    これらの中核的信念によってどうしてセックス依存症に至るのかは、いまいちピンときにくい。でも、これらを並びかえてみると、確かにセックス依存症っぽい人格が浮き出てくる(かも)。ちょっと無理矢理感もあるが、本で挙げられた中核的信念がなるほど的を射ていると納得できる(かも)。

    例えば、
    4.「セックスは最も大切な私の欲求である」が、1〜2「私は無価値で、だれからも愛されない」ので、3.「私自身の欲求を誰かに満たしてもらうことなどできない」
    → インターネット上のバーチャルな世界でポルノに没頭する
    あるいは、仮に誰かを傷つけたとしても、性的に興奮することをしたい(レイプ、盗撮など)

    1〜2「私は無価値で、だれからも愛されない」し、3.「私自身の欲求を誰かに満たしてもらうことなどできない」 けれども、4.「セックスは最も大切な私の欲求」で、セックスをしたときだけは私は他人に受け入れてもらえる or 他人と親密な関係を築くのにセックスは不可欠だ。
    →売春をくりかえす女性、あるいは、近親相姦、性的児童虐待?

    単純に考えると、セックス依存症は4「セックスは最も大切な私の欲求である」という信念に基づいている、で終わってしまいそうだが、1〜3の「自分は他者との関係をうまく築けない」という信念が意外にも大きな意味をもつという指摘にはなるほどなーと思える。インタビューの結果、多くのセックス依存症患者が1〜3をもつとわかったのだろう。実際、レイプとか近親相姦を起こした重度のセックス依存症患者には、幼少時代に「自分には価値がない」と思い込んでしまいかねない経験(虐待など)をした人が非常に多いらしい。

    上に挙げた4つの信念以外にも色々と本質的なことが書いてある本なので、興味のある人は手にとってみてもいい本だと思います。ちょっとセックス依存症患者の事例が多い気がするのと、翻訳がややわかりにくい感じはしますが。

  • 図書館で何気なく見かけたことから、この本を手にとった。
    「セックス依存症」
    どこかの俳優が、この病気の治療をしているとのニュースを聞いたことを思い出す。その時はセックスに狂うことがセックス依存症なら男はほとんどがこの病気なはずだ程度に考えていた。

    性欲という人間の根源的な存在が社会の基準から逸脱することの恐怖、患者を取り巻く社会の冷たい目、患者の家族の患者に対する困惑、患者のトラウマ…

    今一度、自分の性欲という存在に目を向けること。これまでなにも考えずに付き合ってきた自分の性欲にあらためて直視することの手助けをこの本はしてくれる。
    しかし、直視にはおのずと自らの勇気も必要である。

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