- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784805828038
感想・レビュー・書評
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ALSがどういう病気か、よく知らなかったので読んでみた。
山崎麻耶さんが書いているというのも興味深かった。
正直、みさおさんの家族との関係や本人の葛藤、みさおさんの在宅生活の資金源など、もっとつっこんだことが知りたかった。
それでも、ALSの現状や尊厳死の問題など、考えさせられることはとても多かった。
なんともうすっぺらな卒論を書いてしまったものだ‥自分の浅はかさが恐い。
しかし、すごいエネルギーだな。芥川とは正反対(笑)
やはり、棚にしまっておくべきは青酸カリではなくて、こういう前向きな本だね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
描かれている人物は私の身内です。
医療・保健・福祉業界の方だけでなく、より広く一般の方にも読んでいただきたい。
そして、色々と思考していただきたい。
私の常識は、誰かの非常識かもしれないと。
人の数だけ正解があったほうがいいことが、世の中にたくさんあると。
そう感じていただければ十分です。
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筋萎縮性側索硬化症と診断され、現在車椅子と人口呼吸が必要な状態であるにも関わらず、
自分の生活をマネジメントし、一人暮らしをしたり、患者会の会長となり国内外問わず
飛び回る毎日。
特に人工呼吸が必要な人の「尊厳死」に対し、厳しく切りこんでいます。
医療者だけでなく、いろんな人に読んで欲しい。 -
元日本看護協会常任理事が橋本みさおを尊敬と親しみのこもった視線で生き生きと描写し、日本の医療福祉制度の矛盾も指摘。一気読み必至の佳作。(12/18/2006、NT07年2月号用原稿)<br>
山崎摩耶さんがまだ理事の頃、同じビルにわたしも編集職の派遣で通っていた。いつもステキなスーツを着て、生き生きとしてて、なんというかちょっとはっきりしすぎぐらいの摩耶さんは、遠くから眺めていただけだけど、ちょっと怖いなぁっていう感じ。なんていうか、確信を持った言動って怖いじゃないですか。そういう感じ。だったけど、協会から退いて早速この本を書いて、で、読んでみたわけだけど、ああなんだ、摩耶さんてほんとはこんな風に話したい人だったんだと気づいた。とても伸び伸びと表現していた。かなりあったかくて優しい人だ。<br> 07年夏の参院選は民主党から出馬するそうな。看護協会は自民党べったりだからついに袂を分かったということなのか・・・? よくわかんないけど、がんばって! あーちなみに、タイトル中の“首飾り”とは、カニューレのことです。