- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806066293
作品紹介・あらすじ
本全集には、従来の著者の全集に見られない特徴がある。それは全作品にわたって、著者自身が校訂をしたことである。多くのこまかい誤りが正されたので、作品によっては、面目を一新したものもある。
感想・レビュー・書評
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【収録作品】
パノラマ島奇談(1927年発表)
人間椅子(1925年発表)
一寸法師(1927年発表)
二銭銅貨(1923年発表)
湖畔亭事件(1925年発表)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろいろ批判もされるけど、わたしはこの人の奇形に対する遇し方がいちばん自然だと思うわけです。
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乱歩全集の第1巻です。処女作『二銭銅貨』も入っています。『パノラマ島〜』の後半の\\\"仕掛け\\\"、どこかで見たことない?と思ったら多分乱歩のほかの作品でも同じようなものを使ってます。いいのか?でもこれって今では珍しくないけれど、当時はもの凄く斬新な発想だったはず。凄いな。
そして名作(奇作?)『人間椅子』。映像化もされてますね。確かにビジュアルを想像すると何だか隠微…!収録のほかの作品でもそうですが、ただの探偵譚、推理もので終わらない、人間の暗い欲望をじわりと浮かび上がらせるような話が多いと思います。だから大正時代の絵空事なのに現代に読んでも何だか生々しいんですかね。
あ、ちなみに、『二銭銅貨』には、前述のポオの『黄金虫』が出てきます。偶然とは言えびっくり。読んでおいてよかった。 -
花火と共に人間が・・・。
乱歩文学屈指のエログロ。 -
(付箋)