組織を動かす最強のマネジメント心理学―組織と働く個人の「心的エナジー」を生かす法

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著者 : 金井壽宏
  • 中経出版 (2002年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806116127

組織を動かす最強のマネジメント心理学―組織と働く個人の「心的エナジー」を生かす法の感想・レビュー・書評

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  •  マネジメントで大事な視点は、1人1人の社員にとっての、①want(やりたいこと)、②can(やれること)、③need(求められること)である。
     ①wantが「フロー理論」や「感情」、②canが「コンピタンス」、③needが「コミットメント」や「デリバラブル」といった概念とそれぞれ関連が深い。
     そして、この①~③の視点は、エドガー・シャインが提唱した3つの問い、(1)何が得意か、(2)何がやりたいか、(3)何に意味・価値を感じるのか、に対応している。ただし、(2)は①wantに対応しており、これがモチベーションでは最重要だと考える。
     人物像としてのリーダーは、「サーバントリーダー」が最も良いだろう。ヘルマン・ヘッセの『東方巡礼』に登場する召使い(サーバント)のレーオがその人物像として例えられる。彼の存在の大きさ、彼なしでは旅を続けられないことは、旅を続ける間に周りの人たちが次第に気づいていく。

     以下は、気になった箇所を引用する。

     チクセントミハイ(1975)によれば、やっていること自体が楽しい活動、つまりフロー経験の特徴として、6つの要素があげられている(P50)。
    (1)行為と意識の融合
    (2)限定された刺激領域への注意集中
    (3)自我の喪失・忘却、自我意識の喪失
    (4)自分の行為が環境を支配しているという感覚
    (5)首尾一貫した矛盾のない行為が必要とされ、フィードバックが明瞭
    (6)自己目的的な(autotelic)性質
     後年の作品では、チクセントミハイ(1990)は、次のように敷衍している。
    (1)能力を必要とする挑戦的活動
    (2)行為と意識の融合(上記(1)と同じ)
    (3)明確な目的(上記(6)とかかわる)
    (4)フィードバック(上記(5)と部分的に対応)
    (5)今していることへの注意集中(上記(2)に対応)
    (6)困難な状況を自分が統制しているという感覚(上記(4)に対応)
    (7)自意識、自己感覚の喪失、対象や環境と一体になり自己を吟味する余地がないこと(上記(3)に対応)
    (8)時間が普通とは異なる速さで進むこと、あるいは時間の圧力からの自由

     さらに、感情面からのフロー経験に対するアプローチでは、楽しみやフロー経験という現象を概念化し操作化するための次元の一つとして、感情に関しては、エモーショナル・リリース(emotional release:「情緒的開放」と訳される)という要因が含まれる(チクセントミハイ、1975)。要するに、感情の発露があってすっきりした経験のことを言う。これは没頭によるエナジーの開放である。フローという文字通り、エナジーが流れ、自然の流れのような発露となる。

     楽しみ(enjoyment)と快楽(pleasure)の区別は、(1)心的エナジー(psychic energy)と注意(attention)、及び(2)自己成長である(チクセントミハイ、1990、46P:訳59P)。

  • ヘルマンヘッセのサーバントリーダーの部分は面白かった。

    あとはいまいち。

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