- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806136408
作品紹介・あらすじ
名証2部上場の未来グループは、その収益力と数々のユニーク経営で有名。創業者自らの筆による、摩訶不思議な会社の素顔をここに大公開!
感想・レビュー・書評
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”未来工業・創業者 山田昭男さんの『楽して、儲ける!』(2004年発行)の文庫版。
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<読書メモ>”詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
未来工業の創業者山田昭男さんの著書である。未来工業は、休日が多い、残業がないなどのホワイト企業ぶりで有名な会社である。山田さんは現代の企業経営で「常識」とされていることに疑いを持ち、自らの考えをもとに「社員のやる気を喚起する経営」を実践されていた。独特の経営哲学のため、ややもすると「それでやっていけるのか」という疑問がわく。しかし、「やったこともないのに、どうして無理だと決め付けるのか?」ということらしい。書籍の中で「仕事より休みの方が良いというのは当然の感情である」とを公言されていたが、まさにその通りであると思う。四六時中働いていて幸せと言えるだろうか?会社の創業者などの中にはそのような考え方を持つ者が少なくないようだ。(社員をこき使って売上を出させたいという意図もあろう)
しかし、山田さんが言っているように、大半の人間はスーパーマンではなく凡人である。凡人にやる気を持ってもらうためには、ノルマを課したり、成果主義を導入することではないのかもしれない。特に日本人のように根が真面目な民族の場合、年功序列というシステムの方が上手くいくというのも、納得がいく。山田さんは、企業で働く「凡人」の本質を良く理解しているような気がした。創業者や経営者が上から目線で「会社にとって都合のいい仕組み」「会社にとって都合のいい考え」を作って社員をコントロールしようとするから、無理が生じる。凡人である社員の立場から働きたい環境、やる気の出る仕組み作ることが大切なのだ。未来工業では、それを実践している。
実際に、人はノルマなどなくても仕事に責任をもって真面目に働くと思うし、会社に愛着を感じると思う。逆に、人や会社に愛着や恩義を感じるからこそ、強いエネルギーをもって働く、という人が多いのではないだろうか。「働きたい」という気持ちは決して押し付けられるべきものではない。
もちろん、企業が生き残るためには、売上と利益を継続的に出していくことが必要である。しかし、それすらも経営者目線の考え方である。一社員の目線で見れば、愛着を感じない会社など潰れても構わないし、転職すれば良いだけの話である。山田さんのおっしゃるとおり、会社は入社してくれた社員が長く、やる気をもって「働き続けたい」と思わせる環境を用意しなければならないのだ。
この書籍は、私の会社や労働に対する価値観を変えた。 -
(文庫本なので)手に取りやすく、内容も読みやすい。
「世の中にはこういう会社もあるんだな」と、とても参考になる本だった。 -
著者の他著作と書いてあることがかぶる分多し。
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社員のやる気がある、というより、社員のやる気を出させる社長の会社と読み替えたほうが分かりやすいかな。とにかく差別化することで社員をより満足させ、それが社員のモチベーションに繋がっている、ということ。他社ではありえないことがこの会社でできていると言うことは、やり方次第ではその会社でもできるということか。
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立ち読みして気になっていた本。
社長は社員を信頼して好きにやらせてみるのが良い。
社員のやる気を出させる環境づくりが一番大事。
会社は社会的存在。広く人材を集め、その存在をよいものとしていく努力が大切。
など経営論について書かれたものですが、その考え方は一般の社員が会社を見る見方も新しいものにしてくれると思います。 -
大学院課題用。
その前から知り合いの年配者にこの会社を紹介され、興味あり。大学院の課題をきっかけに購入。
なぜ、この経営手法がいいのかは根拠は想定の範囲。
実績が答えで筆者は自分の信じる経営手法を愚直に行った結果、この実績である為、自分の考えが正しいと主張している。
確かにここまで徹底して、経営はどこの会社の社長も恐くてようしないのでは、だが勇気を出して同じ様な経営手法を行っても、因果関係が見えないから結果が出るかは説得力は低い… -
常に考える
やる気を出させる
能力を引き出す
他と同じ事をしない
これらの事を意識しよう。
一気に読めた、
痛快だった、
バイブルにはならなくても、
読んで良かった。
この本を、文庫本の価格で読めたのは
物凄くお得感が強い。
文庫本にする時に
タイトルを変えて正解、品がある。
単行本のタイトルは品がない。 -
創業者の独自の哲学がどうして生まれたのか知りたかったが、本人の書いたものだからかそれがわからなかった。