あてにしない生き方 (中経の文庫)

著者 :
  • 中経出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806138631

作品紹介・あらすじ

仕事や年齢、住んでいる場所に縛られずに、家族や友人との時間を優先して生きるイギリス人。そんな豊かなイギリス流ライフスタイルを見習って、これからの人生を前向きに楽しんでいきませんか?

感想・レビュー・書評

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  • イギリス人って古い家に質素に住んでいるイメージ。でもそれは貧しいのではなく、真の豊かさを知っているから、というのは言われつくされたことだが、老人たちの楽しげな生き方について不思議に感じた著者がライフスタイルから文化を分析。家族についての考え方は、日本は「マネジメント」、イギリスは「ユニット」。つまり、管理するか、夫婦を中心とするチームで運営するか。さらに、友達が住んでいる近くに引っ越しをしてコミュニティを作る人たちも多いという。仕事は一度辞めてしまうが、得意なことを生かして新しい土地で何かしら仕事ができてしまうらしい。今風にいえば、ITではないけどノマド?

  • 3回目の読書スタート
    読みやすい文体、内容。
    歳を重ねてから『すーっ』と入ってくる。
    こんな生き方が出来たら良いな〜と思わせる。

  • なんだか、年を重ねることに安心感を覚える一冊でした。

    このまま好きなことを追い求めて行くことが、自分の人生のひとつになるということに、納得ができるように生きる。

    一度きりの人生、死ぬまで楽しく生きたいもんなぁ。

    と、しみじみ思わされる。

    イギリスという国のそういう世界も垣間見てみたいなぁと思う私でした。

  • イギリス人の生活ぶりを参考に、老後まで生き生きと暮らすための考え方指南書みたいなもの。いくつになっても、フットワークを軽く、好きなものを楽しみ、人に与えられるものを持ち、年齢にとらわれない生き方をという姿勢にならいたい。

  • イギリス人の仕事、余暇、年齢感など、生活を垣間見ることができる一冊。何度か井形氏の本を読んできた。最初は「なるほど~」と異国の文化を疑似体験できて楽しい。しかし、そのうち必ず鼻についてくるのだ。今回もそうだった。

    全ての論調が、「イギリス人は~で素晴らしいけど、それに比べて日本人は~だからダメだ」という文章。歴史も土地も気候も違うのだから、それは仕方ないし、日本人にだっていいところはあるのにと思ってしまう。

    著者は家をリノベーションして住むイギリス人を称えているが、日本は地震が多く建物の耐久年数がイギリスに比べて短いことなどを全く考慮していない。ここまで言い切るなら、感覚的な比較ではなく、きちんとした取材やデータを提供できないと読者は氏の論に容易に納得しないだろう。

    そこまで言い切るなんて、結構長くイギリスに住んでいたんだろうな、と思ったら、渡英経験が90回以上あるだけとのこと。住んでみたらまた違う角度で見ることができるのではないか。最終的には著者のイギリスへ強い憧れと日本人コンプレックスを垣間見てしまったような気がした。

  • イギリスのスローライフをエンジョイしている著者が日本との比較を記した一冊。イギリスじゃなくてもいいから田舎暮らしにあこがれる。。

  • イギリスをよく知るミスターパートナーの編集長が書くエッセイ。日本とイギリスの対比で日本のだめでイギリスがいいという比較はちょっと微妙ではあるものの、イギリスの多様な価値観や田舎暮らしの優雅さにイギリスにまたいきたくなる。彼女の自身が入院する前に身の回りのものを整えて読みたい本、好きなアロマ、パジャマなど整えるところは共感。自分の足で立つ生き方は結婚関係なく自立した人間関係のために必要だと思う。日本の勝ち組負け組の勝ち組と言われない生き方でも自分も社会も納得できる余裕のある成熟した社会を作らないといけないと思う。

  • 全部に頷けるというわけではなかったのだけれど、色々考えるきっかけをもらいました。40代、50代をターゲットに書かれていると思うけど、20代の今読めて良かったな。

  • 将来は好きな人に囲まれて暮らしたい。でも好きな人って誰?
    そんな事を自問自答しています。
    本の中で、誰かを当てにすれば失望し、自信を喪失するスパイラルに陥ります。そんな生き方より、最後まで自分の人生を背おって立つ方が、周囲にも喜びが波及するのではないでしょうか。長年イギリスに通い続け、自分の足で立つ意味が分かった事は豊作でした。とあります。
    わたしはそれはイギリス人だからできたわけではないと思います。日本人だってできている人はいると思います。だだ国として文化の違いは大きいですね。
    わたしは、ハーブに沢山囲まれたカフェをやりたいです。そして子供には迷惑をかけるけど面倒みてもらいたいです。だだし自分でできる事は自分でやり、体も鍛えておきます。肩肘張らず自然体で誰かに頼るときは素直にお願いしたいです。
    絶対したくないのは、誰かのせいにする事。選択は自分でしたと思うことです。

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著者プロフィール

自ら取材、撮影をもとに書いたイギリスのエッセイの他、住宅論、日英文化論、恋愛など多岐にわたる。 住宅ノンフィクションでは、東京都下にイギリスで見たコテージ風の家を建てた「戸建て願望」(新潮文庫)。 「老朽マンションの奇跡」(新潮文庫)、「よみがえれ!老朽家屋」(ちくま文庫)などがある。

「2018年 『いつか一人になるための家の持ち方 住まい方 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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