- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806140344
作品紹介・あらすじ
恋の深淵、人生の別れなどを繊細に美しく描く古典は、日本女性の宝物です。夫の裏切りを憎みながらも、「椿の花のようにいとしい夫よ」とうたわずにはいられなかった『古事記』の磐姫。風光る5月のようにさわやかな清少納言。夢を抱きながら、平凡な主婦の座に生きた更級の女などの物語を10篇紹介。
感想・レビュー・書評
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古典の世界は恋愛が描かれることが多い。昼ドラ並みの激しいものもあれば、繊細な和歌のやり取りや、一途な愛もある。何百年経っても恋する気持ちに変わりはない。古典を身近に感じられる1冊。装飾も素敵でオススメです。
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四季を桃色、水色、橙色、薄紫の用紙で色分けしたり、着物姿の乙女のイラストを配置したりと、文庫ながら装丁に凝ってます。(平安時代の古典なのに現代風の着物姿なのがピンと来ないけど。)さまざまな古典のダイジェスト。いくら読んでもやっぱり和歌は苦手でした。(というか、読んでて退屈。。。)
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むつかしいと思われる古典を、見事におしゃれな恋の短編集として、10篇を集めた一冊。挿絵も相俟ってさらに素敵!著者様の古典訳、長いものも読んでみたくなりました。文庫ながら装丁もキレイ。
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姫君の十編の短編集。紙面が四季ごとの色紙で、挿絵もお洒落で綺麗。疲れたときにパラパラと捲る読むサプリ。
どのエピソードも現代の私にどこか共感できる部分があるのは、筆者の古典解釈ゆえでしょうか。 -
難しいと敬遠されがちな古典に精通している著者が、登場人物の女性にスポットをあてて紹介する十編の恋物語。
まず表紙が和装でありながらモダンな女性の絵。中にも美しく心惹かれる絵があり、台紙も章ごとに異なる淡い色の和紙仕立てで、見ているだけでも楽しめる。
大体平安時代に書かれた話になるが、通い婚という恋愛事情もあり、意外と自由だなというのが正直な感想。割と今に通じるものがある。
恋と言えば有名なのが『源氏物語』だろう。漫画の『あさきゆめみし』から入って、現代訳をされたものを途中までは呼んだのだけれども、どこまで読んだっけかな?私の好きな『空蝉』が取り上げられていたのが嬉しかった。
それとよく比較される『清少納言』の『枕草子』。「春は曙」の出だしは有名だけれども読んだことはない。ここでは、まず五月の瑞々しさを綴った部分から紹介し春は曙で締める、余韻が感じられる構成だった。 -
古典の名場面10編を集めた恋の短編集みたいな本です。
イラストがとても可愛らしいのでブックオフで購入しました。古典を習いたかったので、この本を入門書にしました。
春夏秋冬の」古典物を和歌や原文を用いながら解説しているのでとてもわかりやすかったです。
ドキドキしながら読みました。
源氏物語以外はお初の物がほとんどでしたので新鮮でした。 -
なんか…こう…筆者の「どう?私の文章ウイットに富んでて面白いでしょ?」って感じがしてイマイチ話に集中できなかった…
あくまで個人的な考え方だけども -
イラストがとてもかわいく、とっつきやすいです。
いろんな古典文学の中からピックアップしてきてあるので、この本を読んで気になったものを別の本で詳しく読む、などのきっかけが作れると思います。 -
雨月物語の浅茅が宿面白かったなぁ