100円のコーラを1000円で売る方法

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著者 : 永井孝尚
  • 中経出版 (2011年11月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806142393

100円のコーラを1000円で売る方法の感想・レビュー・書評

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  • 第2弾が面白かったので、遡る形で第1弾も手に取ってみました。
    といっても、エビカツでお世話になってる方からのレンタルです、感謝。

    で、今回題材となっているのはパッケージタイプの会計ソフトなのですが、
    物語終盤での、パッケージからSaaSへのサービス形態の変換も興味深く。

    - 『目の前のお客さんが言っていることは何でも引き受ける』という考え方だと、
      過当競争になって消耗戦に陥るだけです。

    - "ライフスタイルと自己表現、そして夢を売ること"と
      考えるのが市場志向、つまり顧客中心の考え方

    第2弾では、どちらかというと現場から一歩引いた視点のトピックが多かったのですが、
    こちらは、現場の営業&開発に近い視点からのモノが多いように感じました。

    - 言ったことしかしてくれない
    - 本来あるべき姿を提案してきたんです
    - カスタマー・マイオピアからの脱却が必要なんですよ

    最近シフトしつつあるとはいえ、システム開発の現場にいたことがある身としては、
    なかなかに耳に痛いフレーズがてんこ盛りでした。

    お客さんの要求を最適化するのがあるべき姿とは、まさしくその通りで、
    それは決して、無批判に全ての要求を受け入れる意味ではありません。

    - "顧客が望んでいて" "競合他社が提供できない" "自社が提供できる価値"

    「バリュープロポジション」、これを実現出来るようにならないと、今後厳しくなるんでしょうね。
    相変わらずに平易で読みやすく、それだけに内容がストレートに入ってきました、、ふむふむ。

    ちなみに、こちらでは題名となる"コーラ"も出てきます。
    原価を厳密にとらえると、"まったく同じ"にはならないと思いますけども。。

    なんにせよ、第3弾での展開が楽しみな感じになってきましたよっと。

  • 著者は日本IBMの永井氏。
    マーケティング理論の基本に関して、小説風に書かれた一冊。マーケティングのとっつきにくい単語をストーリーの要所要所に散りばめて解説しています。

    顧客中心主義とは、「顧客の言うことを何でも引き受け、顧客の言いなりになる」ということではなく、「顧客の抱える課題に対して、自社ならではの価値を徹底的に考え、提供する」ということだという、筆者の考えは、自身が今後仕事をする上でも頭に入れておこうと思いました。

    マーケティングの入門書としては、非常に読みやすくおススメです。巻末に各章の参考文献も載っているので、より深く学びたい方はそちらを読まれてもよいと思います。

  •  本書の問い、「100円のコーラを1000円で売る方法」に対する直接的な答えは「モノ(商品)を売るのではなく、コト(体験)を売る」ということですが、そのためには「顧客のいうことを鵜呑みにして受け入れる姿勢(カスタマー・マイオピア)から脱却すること」が必要だといいます。本書は、カスタマー・マイオピアから脱却するための考え方を紹介している本と言っても間違いではないと思います。

     物語の主人公久美は営業部から商品開発部にきた強気な女性。顧客の言うことを聞けば良い製品ができると信じてやまない久美に対して、マーケティングに精通した与田が厳しい指導を加えてゆくという物語です。しかしまあこの久美という人物、行動力がすさまじい代わりにあまりに自尊心が高いというか、自己中心的というか……最後までこんな態度をとっていて、ほかの人がついてくるのかは気になるのですが……。

    以下、メモしておきます。

    ・事業をどのように位置付けるか?, p. 28
    (化粧品会社の例)
    製品志向……自社の事業を化粧品の製造販売と考える
    市場志向……自社の事業をライフスタイルと自己表現、夢を売ることと考える(=顧客志向)

    ・顧客志向とは何か, p. 65, 157
    顧客満足 = 顧客が感じた価値 - 事前期待値

    顧客のいいなり(カスタマー・マイオピア)の場合
    100 - 100 = 0

    ・バリュー・プロポジション, p. 105
    顧客のニーズを考える基本的な枠組み(のひとつ)
    1. 顧客が望んでいる価値であり、
    2. ライバルが提供できない価値であり、
    3. 自社が提供できる価値

  • 物語式でマーケティング戦略について書いた本。この手の本はいろんなものがあるが、理解しやすい反面、理論の真相が浅く、「わかった気になって終わり」という感じが否めない。個人的にはこの類の本は卒業としたい。この本については後輩が貸してくれるとのことだったので読んでみたのだが、読まなくてもよかった。

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    マーケティング

  • 当初想定していたよりもだいぶ良かった。
    エッセンスをわかりやすく学べるのでマーケティングの基礎としては十分かも。
    カスタマー・マイオピア覚えた。

  • 「顧客のために」
    この言葉を付ければ、何でも許されると考えていたかもしれない。
    本書は、顧客志向の本来あるべき姿について
    小説仕立てで判りやすく教えてくれます。
    あくまでも基本編なので、興味を持った人は、
    巻末の参考文献を参照により深く勉強すべきです。

  • 三分の一読んだとこから、学べる

  • タイトルのコーラの話はいくら読んでも出てこない。
    会計ソフトを売る会社に勤める人達の小説で、しかも主人公の女子社員が不愉快なほど性格悪くて…何度読むのをやめようかと思ったことか(^^;)

    で、コーラはたとえ話で登場。164ページ目から約3ページで終わりw

    内容はわかりやすい。
    小説仕立てのマーケティング入門書で、巻末の文献も参考になる。
    カスタマー・マイオピアが蔓延している今の日本市場はこれでいいのか?という著者の意見にも共感する。

    しかし・・・タイトルに騙された気持ちは大きい。
    文中の言葉を借りると「失望して離れていく」感じだ。

  • マーケティングの基本がわかる一冊。新人商品プランナーの宮前久美を主人公に、小説調で進める物語の中で、本当の顧客中心主義について教えてくれる。全10章(本書ではRoundと表記している)の中で、それぞれ色々なマーケティング理論を紹介してくれて、主なものは以下の通り。

    Round1 市場志向の事業定義
    Round2 顧客絶対主義の落とし穴
    Round3 顧客満足のメカニズム
    Round4 マーケットチャレンジャー、コスト戦略
    Round5 バリュープロポジッション、ブルーオーシャン
    Round6 競争優位に立つためのポジショニング
    Round7 流通チャネルの構造と戦略
    Round8 値引き、Everyday Low Price
    Round9 コミュニケーションの戦略的一貫性
    Round10 イノベーター理論、キャズム理論

    この作品は、Round1から10まででストーリを展開しながら自然な流れを作ってくれて、Roundを追う毎に理解も簡単にさせてもらえる。今、Round1からの理論を書きながらストーリーを思い出せるくらい。細かい部分を振り返ったり詳細に学ぶには全体的に浅い本ではあると思うが、わかりやすくておススメ。

    Appleに関する本を結構読んでいたのでRound1〜3あたりは復習のような感覚で読めた。顧客に徹底的に合わせるのではなく、顧客が抱える潜在的な課題にしっかりアジャストするというのがよく分かる。AppleのWWDCでの基調講演などで感じるのは正にそれ。冒頭の数分でそれらを明確にしてくれて、他社の製品はそこに気付いてないけど彼らの製品がバッチリ解決しちゃうっていう流れ。

    自分も仕事をする上で、製品志向と市場志向というのを考えないといけないと思った。どちらも使い方やポイントがあって、効く場面というのは異なっている。意図せずにどちらかに寄ってしまうのは避けたい。

    Round8〜10あたりについては、勉強不足だったと実感した。Everyday Low Priceとは街中でも見たことがあったけど、その本当の意味を知らずにいた。価格設定ひとつとっても、そこには企業理念がしっかり現れているものだ。自分の扱う商品の価格をひとつとって考えると、それは数字だけを見れば「高い」「低い」という判断しか出来ない。しかし、企業理念をしっかり理解すればするほど、「何故高いのか」「何故低いのか」という観点から見ていける。

    そして、Cool Bizの話についても驚いた。自分が働き出す前くらいから始まったけど、その波及性や話題性は気にしたことが無かった。それくらい「当たり前」に思えるほどのものだから、Cool Bizの戦略的一貫性というのは想像をしているよりも素晴らしい成果だったのだろう。作中にもあったが「ビジネスの結果は顧客に価値を届けられた証拠」である。そう考えると、Cool Bizって凄いことなんだ。

    テーマがとても身近なものも多くあり、読んでいて新しい視点をもらえるきっかけになる一冊。

    全体的に読みやすく、しかも続きが出ています。
    更に、昨日本屋に行ったら漫画版までも!

    本書自体も結構ライトに読めるものですが、読書が苦手な場合は漫画からでもいいかもしれない。

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新人商品プランナー・宮前久美が挑んだのは、「Appleにできて日本企業にできない壁」だった。彼女は日本が抱える課題-「高品質・多機能。でも低収益」から脱却できるのか?コトラーからブルーオーシャン、キャズム理論まで1冊でつかめる。

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