- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784806145974
作品紹介・あらすじ
「丸暗記がいらなくなり、効率的に勉強できる」ようになる「英語の核心のつかみかた」を、関先生がわかりやすく解説!
感想・レビュー・書評
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仕事柄英語関係の本(特に勉強法の)をよく読むのだけれど、個人的に関先生の考え方が1番好きです。すっと腑に落ちます。
関先生の本はもう何冊も読んでいて、どれも好きなんだけど、この本の特徴として特筆すべきは、やはりDVDが付いていること。本だけより、ものすごく分かりやすかった(そして板書が早くてすごい)!
「関先生入門本」としていいかもしれません。これを見て読んで、「あ、この人の考え方いいな」と思ったら、ぜひ「世界一わかりやすい」英語シリーズがオススメです(なんか回し者みたいだな…笑)
英語は暗記が嫌だ。例外が多すぎてうんざりする。単語が全然覚えられない。学生時代から英語は嫌いな教科だった。
そんな「英語嫌い」の人にぜひ読んでほしい本です。
他の本ではなかなか紹介されていない考えに、きっと目からウロコがおちるはず。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
削ぎ落とす、固定観念を疑う、文化的背景を考える
仮説と検証を繰り返す -
英語が大の苦手なので、読んでみた。
これは凄く良い。タメになるし、学生時代に知りたかった。
作者の他の本も気になる。 -
「"look at" は "見る"、"listen to" は "聴く"」みたいに、英語=単語とルールの暗記科目だと思っている中高生や、そんな授業で英語が嫌いになった中高生や大人(中でも、そういう授業をしている英語の先生)に読んで欲しい本。
著者の「世界一わかりやすい」英語シリーズは、大人が読んでも「へぇ~、そうだったんだ!」と知的好奇心を刺激される、受験参考書とは思えないわかりやすさと面白さを兼ね備えています。
その著者が、英語の思考法・発想法・解釈法の根幹を説明したのが本書。暗記ではなく、頭を使って考え、「英語の核心」をつかむための方法、具体的には「3つの切り札」を紹介してくれています。
切り札の一つ目は「そぎ落とすこと」。
例えば、僕が中学生だったころ、前置詞forが出てきたときに「"for"は、"~のために"と訳します」と習いました。しばらくして、「~のために」だけでは訳しきれなくなると、「~の方へ」「~の間」など、訳語ばかりが増えていきました。
しかし、訳語ばかりを増やしていってもいっこうにforの意味はわかりません。そりゃそうです、教える方(forの意味を知っている方)がその都度ふさわしい日本語訳を当てがっているだけで、本当に教えられるべき「forの意味」は全く教えられていないのですから。
最近になって、田中茂範さんの「コアイメージ」など、語の核心を抑えてから、その派生イメージで解釈するという教え方が広がってきています。本書も方向性としては同じ事を言っているのですが、ここで「核心」を掴むための辞書の読み方・使い方が紹介されています。英和辞書って、引き方は習いましたが使い方は習わなかったという人は多いんじゃないでしょうか?(ちなみに私は高校の時に「勉強が進むと辞書の使い方がわかってくるから」と意味深に言われたくらいでした。これくらい重要で、しかも簡単なことなら勿体ぶらんと教えといてくれよ!)
切り札の二つ目は「固定観念を疑う」。
英文の意味や構造がわからないときは、今まで視点を180度切り替えたり、従来の教え方や例外とされていることを疑ってみるのです。実際、本来の在り方と全く逆のことが学校で教えられる英文法にはあったりするので、その辺の誤解を解いて「本来の姿」を知ると、スッと理解できることもあります。
そして切り札の三つ目は「文化背景から攻める」。
英語と日本語では言語構造自体もかなり異なりますが、その言語を支える文化や習慣といったものも全然違います。この辺は柳父章『翻訳語成立事情』や鈴木孝夫『ことばと文化』などに詳しく書かれていますが、bananaとバナナくらいならともかく、同じとされている単語でも実は全然意味合いが違う、ということはあります(例えば、神とgodがそれぞれ持っている文化的背景)。
そういう文化的背景の違いから発生する、日本人とは違った発想や思考様式を踏まえないと、その英文が言っている本当の意味やニュアンスが理解できないことがあります。
英語の勉強法や考え方として読んでも十分面白いのですが、実はここでやっていることとというのは、何も英語に限った話ではありません。
「そぎ落とす」というのは、付随的要素・事情が混在しているものについて、その本質的要素を抽出する作業に他なりません。
「固定観念を疑う」というのも、立脚する前提そのものに誤りが含まれていて思考の袋小路に陥ったとき、それを打開する有効な思考法と言えます。盲点になっていることを発見するときに、前提や自分の立ち位置を変えてみるというのが有効であることは言うまでもないでしょう。
そして「文化背景から攻める」という発想は、物事を具体的かつ実質的に考える上で非常に有効なものです。日本語で会話していても話が通じていないときや、トラブルで当事者双方が揉めているときは、使っている言葉の意味が当事者間でズレていることが往々にしてありますし、抽象的な言葉(例えば「国益」「人権侵害」などのマジック・ワード)で煙に巻くような説明をされることもあります。そういうときに、その言葉がどういう文脈に位置づけられ、どういう意味で用いられているのか、と疑い・問い返すときに、この「文化背景から攻める」という発想が役に立ちます。
こうしてみると、本書は英語の勉強法・思考法についての本というだけでなく、英語を題材とした思考法の本としても読むことが出来ます。(そして、下手なロジカルシンキング本なんかを読むよりも、よっぽど面白く、身になると思います)
英語に興味のある人は勿論、英語が嫌いな人、あと英語には興味ないけど「思考本」や自己啓発書が好きって人にもオススメです。 -
丸暗記ってやつは、英語学習に限らず、優先して選択する手段じゃないってことをあらためて教わった。
何でも理解が本質に近づくと、より興味が持てるようになり、さらに理解も進むという好循環になるんだろう。
点が線に。。。というのは、イメージしていたが、ある方から、点が線に、線が面に、そして立体に。。。学びってのは本当に深い。
Couldは仮定法
もしよろしければ〜
mayは50%
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない
be+ing 〜している途中
現在形は、昨日も今日も明日も -
語学ができる気がしてきた!
是非読んでほしい一冊!