英語だけできる残念な人々: 日本人だけが知らない「世界基準」の仕事術

著者 :
  • KADOKAWA(中経出版)
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806147107

作品紹介・あらすじ

英語はぺらぺら、中身はうすっぺら。こんな人、あなたの周りにもいませんか?中国人でありながら日本で起業し、成功を収めた著者が、本当の意味で活躍できる「グローバル人材」の条件を語ります。これから10年、英語ができなくたって生き残れる社員になるための方法が詰まった一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 借りて読んだ本。以下メモ。
    1.海外でのコミュニケーションは、違う。「自分はそうは思わない。」から始まる。
    2.理屈と感情を切り離し、思っていることをお互いにぶつけ合います。
    3.「自分が間違っていると思ったら、ちゃんと引いてくれる。」と思ったら、厳しいことをいっても相手はそれほどいやな感じを覚えなくなる。
    4.海外は、困っていて助けてもらいたいときには、手伝ってくれないかとハッキリ口に出して頼みます。

  • ■宋文洲氏の著書一覧
    やっぱり変だよ日本の営業 :新版
    君は今のままで中国人と互角に仕事ができるか? -さらに図太く、斬新に働く法-
    英語だけできる残念な人々 -日本人だけが知らない「世界基準」の仕事術-

    華僑流おカネと人生の管理術
    「きれいごと」を言い合っても世の中は変わらない
    営業の思想―なぜ毎日「日報」を書くのですか

    人材いらずの営業戦略
    宋文洲猛語録 -「チャンス」はいつも「困難」のフリをしてやってくる-
    人生を面白くする!仕事ハッケン術 -アマゾン ユニクロ ローソンほか、話題の会社に学ぶ「新しい働き方」-
    劣化する日本 再生への10のシナリオ(ディスカヴァー携書 078)
    中国人の金儲け、日本人の金儲けここが大違い!(2時間でいまがわかる!)
    夢を実現する技術 -「なりたい自分」になる5つのステップ-
    社員は育てなくていい! -「会社の壁」を破る48のルール-(East Press Business)
    仕事ができる人は「負け方」がうまい

  • 目上の人のいうことは聞くものだという態度をとっていると、日本の会社ではなにもいわれないかもしれませんが、海外では馬鹿にされます。

    基本的にいままでやってきたことをうまくやれるひとがリーダーになる。レールの上を速く走れることと新しい道を開拓しながら歩くことは全く別

    日本式経営にはいい面がありますが、それは経営者がすぐれているからではありません。団結力や愛社精神を尊ぶ社員の力です。

    理由は社員が働かないわけでも、日本人が退化したわけでもありません。リーダーが退化したのです。

    海外では他者が自分と違っていることが前提

    日本人は0か100で、相手の言い分を全面的に受け入れるか、すべて拒否するかのどちらかになりがち。話し合いながら30だったものを60にもっていったり、今回は50で我慢して、次回は80にさせてもらうといったやりとりがなかなかできません。

    トラブルを恐れるな。それは大きなトラブルを防ぐ

    さらに最悪なのは、そうなっているから、ウチではそう決まっていますとって相手を抑えこもうとするやり方です。

    日本では、違うといったら人格が否定されたように受け取られることが少なくありません。
    理屈と感情を分ける
    理屈と感情を切り離したコミュニケーションに慣れていないため、意見を否定しながら馬鹿にしないということができません。 意見の否定=人格の否定になってしまう。

  • 真のグローバル化に必要なのは英語ではなく、コミュニケーション能力である。だからと言って日本人特有の気質を皆が捨て去る必要もないとは思うし、中国人の自己表現は欧米人のそれと外見上は似ている部分も多いが、基本的には違うと思う。徹底したローカル化の積み重ねという表現には納得。201403

  • 書名にギクリ。ちょっと英語ができたってグローバル人材じゃないって、俺の ことかな?今さらどうすればいい?不肖50歳を過ぎて恐る恐る読みました。 頷くことばかり!ましてや若い方々には素晴らしい励ましです。

    九州大学 農学研究院
    水産学 教員 中尾実樹

  • 英語が話せても中身がなければ意味がない。私もずっとこれは言っていて、日本人は特に自分の意見を言ったり、議論する習慣が無いので、ロジックで説明するのが弱い。英語を学ぶと同時に論理的に自分の意見を言う技術を学ぶ必要があると思います。

  • サラリーマン社長による経営のリレーの様子を『人材のマトリョーシ化』と小粒化を表現した事には思わず苦笑。海外進出する企業の覚悟の無さと、結果をすぐに求める事の間違いを指摘していて、ついつい頷きなら読んでしまう。グローバル化については100%同意はしないが、進出支援に関わる者として、共感する部分の多い内容。

  •  英語にまつわるニュースには事欠かない。大学入試にアメリカとカナダの大学及び大学院を受験する外国人向けに実施される英語の試験TOEFLを活用しようという提案がなされた。会社に入社するのにTOEIC何点以上などと「エイゴ~、エイゴ~」と英語教花盛りとなっている今日この頃。

     そんな風潮に対して警鐘を鳴らすのが今回の本。英語が出来さえすれば幸せになると言ったまるで自己啓発本に出て来そうな発想。著者も指摘しているが英語ができることと仕事ができることは、別の問題だ。英語を必要としない人は世の中にたくさんいる。

     グローバル化について著者は「オール」ではなく、「エヴリ」であり、グローバル化は徹底したローカル化の積み重ねと指摘している。商品を現地のニーズに合わせて売らないと見向きもされないのと同じで、業務のやりかたも文化が違えばそれぞれ特徴がある。そんな中で、顧客第一、おもてなしと言った日本では当たり前とされている(モクモク羊自身は、一種の神話、宗教だと思っているが)ことは、外国でもいいだろうとやると成功するとは限らない。

     意識を変えない限り、いくらTOEICやTOEFLのスコアが高くてもコミュニケーションにずれが生じる。仕事の話ばかりしたり、ユーモアの1つも言えない1人の人間としてではなく、モーレツ仕事ロボットとして見られてしまう。
     
     この辺りを理解して英語の「勉強」をしないと点数は高いがテンテンテンの人になってしまう可能性が高くなってしまう。文化の違い、コミュニケーションスタイルの違いにも関心を持って行くことが必要になる。

  • 納得性の高いことが多く書かれている。中国人の考え方についての本も書いて貰いたい。

  • 次の一文がよかった。

    グローバル化は徹底したローカル化の積み重ね。

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