心を乗っとられて: ある精神障害者の手記

著者 :
  • 潮文社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806313632

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えて、ずっしりとこころが重たくなる、深い内容の本でした。
    作者の、たくさんの詩と、手記が、真に迫って、書かれています。

    その中で、光が射しているように思える詩がありました。(詩の中では、私の心は暗闇です と、ありますが…)


     小っちゃな神様


    私の心は暗闇です
    光など射さない永遠の暗闇です
    けれど、そんなところにさえ
    小っちゃな 小っちゃな神様がいる
    その小っちゃな神様は
    時々、ニコッと微笑んで
    ごほうびを下さる

    感動の涙 一しずく
    優しい言葉 一しずく
    友との出会い 一しずく
    小さな勇気 一しずく

    私の心は暗闇です
    光も射さない永遠の暗闇です
    けれど、そんなところにさえ
    小っちゃな 小っちゃな神様はいる


    、、、作者自身が描いた、草花やエンゼル、マリア様などのカット絵が、素朴で味わい深く、素敵です。

  • 幻聴、幻視ってどんなものか、やはり体験してみないとわからない。

  • 33歳で発病。子供もいてだんなもいた人の手記。
    他からいろんな声が聞こえる 何度も自分で命を絶とうとする。。
    そんなことが本当にあるんだろうかと思いながら読む。
    結局自分が経験していないことというのは わからないのかもしれない。
    想像をしてみることはできるのだけど それまでのことで
    人の辛さはその人自身でないと 本当にわからないのかな。
    最近思うことは やはり自分の問題は自分で解決するしかないってこと。
    いくら仲のよい友だちであっても 他人は他人。
    共感もしてくれて、よきアドバイスや助言をしてくれて
    たくさん励ましてくれたり 親身になってくれる。
    でも 解決するのは自分 自分の行動と自分の心だ。
    寄りかかりたいときは、素直に寄りかかれる ちょっと休みたいとき 休ませてくれる
    そんな友人は本当にありがたい。

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著者プロフィール

大阪府在住。著書に、『心を乗っとられて』潮文社、岩波ブックレット『〈心の病〉をくぐりぬけて』

「2006年 『なんとかなるよ統合失調症』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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