先生、犬にサンショウウオの捜索を頼むのですか! (鳥取環境大学の森の人間動物行動学)

著者 :
  • 築地書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806715382

作品紹介・あらすじ

大好評、先生!シリーズ最新刊

ヤドカリたちが貝殻争奪戦を繰り広げ、
飛べなくなったコウモリは涙の飛翔大特訓、
ヤギは犬を威嚇して、
コバヤシ教授はモモンガの森のゼミ合宿で、
まさかの失敗を繰り返す。

自然豊かな大学を舞台に起こる
動物と人間をめぐる事件の数々を
人間動物行動学の視点で描く。

感想・レビュー・書評

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  • 間違いなく面白い。ゲジや実験観察のために飼育されている生き物たちの話で始まり、ホンドヤドカリ、キクガシラコウモリ、ヤギとイヌ、カスミサンショウウオ、コウモリ飛行特訓、アナグマ家族、オーストラリアフルーツバット、モモンガゼミ合宿。どの話題も興味深かったが、特にヤギと犬のビヘイビアはとても面白かった。そして、ほんとにフィールドワーク系におけるスマホとラインなどのツールの有用性を実感するねぇ。もっと使いこなしていきたいですな。

  • レビュー書き忘れてた!

    だいぶ忘れてしまったけれど、ヤドカリの話が面白かった。
    ヤドカリといえば、体の成長に伴って殻を引っ越す(時には別個体から奪ってまで)面白い生き物ですが、目視で自分のぴったりサイズを見つけられるそうです。
    また、一口にヤドカリと言っても、生息している場所によって殼へのこだわりの強さが違うんだとか。
    必要性があって、そういった習性が生まれていること、勉強になりました。

  • 久しぶりに読みました、やはり大変おもしろい。
    レトルトカレーのくだりに大笑い。

  • 今回はどんな事が起こるんだろうか?o(*゚∀゚*)oワクワクと毎回、期待する「先生!シリーズ」♪今回も楽しかった~(^o^)カラー写真も満載で嬉しい!何度も裸にされるヤドカリの怒りの声が聞こえたような気がする(^^;)

  • 鳥取環境大学小林先生のシリーズ、読友さんから回ってきて久しぶりに読了。ヤギとイヌの認知力の研究でイヌの臭覚はやはり凄い。一方ヤギは視覚で認知するのですね。ヤギのチワワはの上から目線が何ともかわいい。コウモリの話が多かったが、寝不足になりながらコウモリの幼体のイクメンをした先生ご苦労様だした。オーストラリアのフルーツコウモリが群がる写真は驚愕かつ絶景。ヤドカリの宿替えの実験も面白い。夜中にアナグマの家族を見つめる先生はさぞ不審者に見えたことか。いつもながら、小林ゼミで学びたい(遊びたい)と思ってしまう。

  • このシリーズ読んでる時が一番癒される。

  • シリーズ11冊目。
    毎度のことならが、安定の面白さ。
    動物とゼミ生と先生に愛着がわく。
    「比較とは強力な気づきの武器」
    なるほど。確かに。

  • 安定の先生、シリーズ

  • このシリーズを読むのは初。タイトルのつけかたが秀逸だなと思っていた。

    読んだ感想として、話の脱線が多いのとそれぞれのエピソードが短くてぶつ切り感があるのが気になった。タイトルにもある犬にサンショウウオの捜索を頼むことを思いついた話もかなり短く、またオチが不十分な気がする。

    ただ、本文のいたるところにある動物の豆知識、ゼミ生とのやり取り、著者の失敗談は面白いのでさくさく読み進められる。著者の動物に対する考え方、余裕がある時にできる範囲で人以外の生き物にも優しく接するという考えは素敵だと思った。

    レトルトカレーとインスタントのカレー粉を間違えてはいけないという偉大な教訓も得ることができる一冊。

    動物好きには特におすすめできる。

  • 図書館で借りた本。ホンヤドカリ、キクガシラコウモリ、ヤギ、カスミサンショウウオ、アナグマ、オーストラリアのフルーツコウモリ、モモンガの話。サンショウウオの捜索は、タイトルの答えは、子犬の頃から訓練しないと無理みたいだ。

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著者プロフィール

1958年岡山県生まれ。
岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。
岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005 年教授。
2015年より公立鳥取環境大学に名称変更。
専門は動物行動学、進化心理学。
これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両生類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。
現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺や森の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。
中国山地の山あいで、幼いころから野生生物たちとふれあいながら育ち、気がつくとそのまま大人になっていた。
1日のうち少しでも野生生物との"交流"をもたないと体調が悪くなる。
自分では虚弱体質の理論派だと思っているが、学生たちからは体力だのみの現場派だと言われている。

「2023年 『先生、ヒキガエルが目移りしてダンゴムシを食べられません!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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