斎藤公子の保育論

  • 築地書館
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 7
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (147ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806745402

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  幼稚園と保育園の違いから始まって、保育園の歴史、子どもの発達段階と、それに対応した保育のあり方、そして、保育に必要な環境、保育の未来・・・保育のことはよく分かりませんが、説明が多岐にわたっていて、説得力があります。何よりも子どもたちと真剣に向き合っていて、子どもたちの成長にとって少しでもいいことをしてあげようという、強い意志のようなものが伝わってきます。

     表紙に、子どもたちが絵の具で絵を描いている写真が使われているのですが、どの子の表情もとても真剣で、楽しそうで、実に細かく描き込まれているのが印象的です。

     この写真の子どもたちは、この後、どのように成長されていったのでしょうか。ぜひお会いしてみたいです。

  • 3歳の娘を、さくら、さくらんぼ保育を行っている保育園に通っています。先生を呼び捨てにする、大人が物事を教えない。絵を描くときにクレヨン一本しか与えない。など、独特のルールがあるので、興味を持って創始者の本を手にとってみました。乳幼児の成長を生物の進化になぞらえた、興味深い考え方です。どう思うかはひとそれぞれだと思いますが、待機児童の解消を歌い、合理化をさけび、ただ安全に「預かる所」という、保育園が増える中、情熱的に「保育」を行う保育園は、ありがたい存在だとおもいます。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

斎藤公子(1920年-2009年)保育実践家
富山市生まれ。東京女子高等師範学校にて、倉橋惣三の指導を受け、戸倉ハルより「リズム表現」を学ぶ。後に「律動」を西垣郁美に、「リトミック」を小林宗作に学び、多くの子どもたちを保育する中から独自の「リズム遊び」を生み出す。宮武辰夫から、知的障害がある子どもの描画について教えを受け、1956年埼玉県深谷市に「さくら幼児園」開園。統合保育の記録映画として1977年~85年「さくらんぼ坊や」シリーズが製作され、1986年「アリサ ヒトから人間への記録」が文部省特選。斎藤公子の保育実践は“さくら・さくらんぼ保育”として全国に広がった。晩年、オランダから来日した重度脳性麻痺の子どもの保育にも尽力し、2003年には「第7回内藤寿七郎国際育児賞希望大賞・生命の尊厳賞」を受賞。2008~2010年「DVDブック子どもたちは未来」シリーズとして最後の実践を作品に残した。

「2021年 『映像全集・斎藤公子の保育【全6巻】[ライブラリー版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斎藤公子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×