筑豊のこどもたち

著者 :
  • 築地書館
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本棚登録 : 77
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784806756194

感想・レビュー・書評

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  • この有名な写真集は名前だけ知っていた。このほど「青春の門」筑豊編を読んだ際に、思い出して手にした次第。炭鉱労働の過酷さ、炭鉱夫の家族の生活の厳しさがひしひしと伝わってくる。遊んでいる子供はたくましく明るいが、親を待つ子供だけの生活、弁当を持たない子供が給食の時間に漫画を読んで空腹を紛らしていたり、途中で頁を繰るのが辛くなるほど切ない。エネルギーの太宗が石炭から石油に変わる時代、筑豊の労働争議と閉山の現実。

  • 貧しい人を撮ることはたやすいが、貧困を伝える写真を撮ることは、実は難しい。
    筑豊の炭坑で暮らしを送る子供たちをとらえたこの写真集は、生活の厳しさをしっかりと読み手に伝える、力の籠った作品で構成されている。

  • 012041.

    1960年刊行の新装版

    昭和30年代といえば高度経済成長のイメージだが、こんな貧困もあったんだなあ…。

  •  
    ── 土門 拳・写真集《筑豊のこどもたち 19770721 築地書館》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4806756199
     
    ── 土門 拳・写真集《筑豊のこどもたち 1960‥‥ パトリア書店》\100
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JAQP0U
     
    …… かならず映画「どっこい生きてる」を思いだす。
    ── 今井 正・監督《どっこい生きてる 19510707 新星映画社》前進座・製作
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19641230
     どっこい生きてる ~ 年の暮の施設の子ら ~
     
    (20120323)(20180118)
     

  • 筑豊炭鉱の人を記録した写真集。
    写真集って物をちゃんと見たのはこれが初めてだったと思う。
    写真の読み方が今より更にわかっていなくても、それなりに感じるところはあったはず。

    でもその「訴えかけるもの」が、表紙の女の子の美貌によるものが大きいのが自分の見る目のなさを感じさせて悲しい。

  • 僕は、そのコンセプトから言っても、これこそが僕の目指すところだと思うところがあるのです。

  • 子どもの表情がすっごい、くる。

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著者プロフィール

1909年、山形県酒田市生まれ。1935年、日本のグラフ・ジャーナリズムを切り拓いた「日本工房」に入って以来、足かけ45年にわたり、「報道写真家」として激動の日本を記録。「絶対非演出の絶対スナップ」を標榜して、徹底的なリアリズム手法で被写体に迫り、『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『風貌』『古寺巡礼』など不朽の名作を数多く残した日本を代表する写真家である。

「2023年 『土門拳の東寺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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