かわいいナビ派

  • 東京美術
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本棚登録 : 63
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784808710798

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃかわいい、ナビ派は!ふにゃーとした顔のこともたちやいろんな姿態の猫たち、愛する妻たち、みんなみんなかわいくて癒される。日本画とゴーガンの影響を受けて、それまでの西洋絵画の伝統から自由になって、日常の生活を感情というフィルターを通してフラットに、彩り鮮やかに描いている。ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール、モーリス・ドニ、フェリックス・ヴァロットン、ポール・セリュジエ、ケル=グザヴィエ・ルーセル、アリスティード・マイヨール、ヨージェフ・リップル=ローナイ、ポール・ランソン、アンリ=ガブリエル・イベルス、どの画家も愛に満ち、色に満ち、センスに溢れている。こんな絵ならいつまでも見ていたいし、なんか自分でも絵を描いてみたくなる。

    • goya626さん
      本当に聖母みたいなんですね。
      平面性というのは不思議です。絵というのはもともと平面なのに、西洋絵画はずっと奥行きを追求していました。それが...
      本当に聖母みたいなんですね。
      平面性というのは不思議です。絵というのはもともと平面なのに、西洋絵画はずっと奥行きを追求していました。それが、印象派辺りで変換していきますよね。平面というのは神秘です。
      2021/01/04
    • myjstyleさん
      たびたび済みません。なんと「The Muses」に登場する10人のmuseは全て奥さんだそうです。
      たびたび済みません。なんと「The Muses」に登場する10人のmuseは全て奥さんだそうです。
      2021/01/04
    • goya626さん
      あらまあ、奥さんすきすきなんですね。まさしく創作のmuseですね。
      あらまあ、奥さんすきすきなんですね。まさしく創作のmuseですね。
      2021/01/04
  • ナビ派という言葉を初めて知りました。西洋画で多くみられる奥行きではなく平面的な表現で、見ていて癒される日常を切り取った絵が多数掲載されています。
    印象派と違って写生ではなく記憶上の物を描いている、となっていましたが、カメラも導入されはじめると絵への記録としての役割は減り、純粋に楽しむものだなぁと思いました。

  • フラットで奥行き感のない表現など、日本的な描写に大きな影響を受けたナビ派。日常の中の言葉にならないささやかな気配。身の回りの繊細な自然に精神的なものを見いだす。自由、自然、優しさや柔らかさ、親近感や癒し、未完成、自発性、感覚性など、いわば等身大の直感的な感覚が詩情あふれるピュアな命を生み出す。子供や動物、植物が持つ溌剌とした生命力には、とりわけ心ひかれた。

  • ボナールの勉強のために読んだが、ボナールだけでなく他の画家の人生や大切にしていた想いというのが伝わってくる、よい本だと思う。
    分量の割に、得るものが多かった。

  • 図書館

    ボナールという画家の名前を知った。
    猫の絵も多い。
    本物を実際に見てみたい。

  •  ルドンについて調べていたらナビ派というキーワードがちらちらと目に入るので読んだ。タイトル通り「かわいい」絵が多い。ナビ派の絵画の中でも特にかわいい絵を取り扱っているということもありそうではあるが、全体的にキュビスムやフォービスムのようにとがっている感じがしない穏やかな作風で好き。子供や猫を描いた絵が多く、絵本が好きな人は大体ナビ派も好きなのではないだろうか。
     本自体は美術本としては小さめだが、掲載されている絵が小さくて見づらいとは感じるようなことはなかった。解説も詳しすぎず少なすぎず丁度いい塩梅で満足。

  • 西洋美術館のブルターニュ展に行き、モーリス・ドニに出会ってしまったので読んだ!

  • 『印象派』と呼ばれる人たちよりかはマイナーな『ナビ派』ですが、日常を切り取ったテーマや明るい色彩が多い部分は日本人にとっても親しみやすさを感じると思います。私は結構好きでした!日本でももう少しフューチャーされたらいいなぁ。

  • 自分が求めていたのは「ナビ派」だったんだな…と思いました。

  • イマイチよく分からないナビ派について、
    分かりやすく魅力を紹介してくれました。
    でも、
    やっぱり、あまり魅力は感じませんでしたが笑

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著者プロフィール

高橋明也(たかはし・あきや)
1953年東京生まれ。東京都美術館館長。国立西洋美術館学芸課長、三菱一号館美術館館長等を経て、2021年より現職。1984~86年に文部省在外研究員としてオルセー美術館開館準備室に在籍。2010年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章。主な著書に『美術館の舞台裏―魅せる展覧会を作るには』(筑摩書房)、『新生オルセー美術館』(新潮社)他。

「2022年 『もっと知りたいモネ 改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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