すべては宇宙の采配

著者 :
  • 東邦出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784809408045

作品紹介・あらすじ

神秘体験を通じて高位の精神世界へ。

感想・レビュー・書評

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  • 不可能と言われていた、無農薬・無肥料でのリンゴの栽培を成功させた木村さんの不思議体験のオンパレード。

    選ばれた人だから、こんな不思議なことが次から次へと起こるのだろうか?受け入れる力を持っているから、信じられないような物体が目の前に現れるのだろうか?いずれにしても、何十年かかってでも「気づく、受け入れる」ことができる希有な人なのだろうと思った。

    「自然を活かして生きる」という言葉がとくにわたしに響きました。好き放題に自然のままにして、流れに身を任せておくことが良いことではなくて、人間はほかの生き物よりも知恵があるので、それを活かすことができる存在で、体だけではなく、頭を使って自然を活かすこともやはり必要で大切なことなのだと教えてもらいました。ありがとうございます。

  • 活かして生きる

    地球環境の中で、あるいは神様や仏様のもとで人はよく「生かされている」という考え方をします。奢る気持ちがない謙虚なとらえ方で美徳ではありますが、自然に対面したとき、「生かされている」という受け身だけでは、人は本当は生きていけなことを知らなければなりません。
    (中略)
    自然は手を加えないで放っておくのが一番ではありません。
    (中略)
    自然は人の力でコントロールできるゆな相手ではありません。
    自然のバランスや営みを知った上で、その仕組みに逆らうことなく、自分たちがうまく生きていけるように活かしていくわけです。宇宙のエネルギーを集めるのではなく、すでに土の中に存在しているエネルギー、土が持つパワーをいかに活かすか、人にはそれが許されているだけです。土に働いてもらうのです。

    癌と仲良く

    治療をして排除しようとするから癌はしゃかりきになって進行するのかもしれません。自分の癌に向かって「おれのからだが完全にだめになったら、お前たち癌細胞も生きていけないんだよ」とよく言い聞かせてみればいいのではないかと思ったのです。ヘタな化学療法を行うより、手術が出来ないほど進行してしまったなら「共生しえさぁ、末永くともに生きていこうよ」と仲良くなった方がいいに違いないと思ったのです。
    彼は癌に毎日のように話しかけ、すごく元気になりました。余命一年と宣告された直後は死人のように生気がなかったのですが、見た目にも元気を取り戻し、3年たった今もまだピンピンしています。
    わたしは無農薬栽培を通じて「活かして生きてく」ということを自然から教えてもらいました。人間は人間同士だけで生きているのではなく虫や微生物や土と共生しているのです。

  • 周りから変わり者扱いされようと、自分の信じた道を貫き通す強さは、普通の人には真似できない。木村さんを支えた家族もまたしかり。そして最後には不思議な不思議な体験が待っていた。

  • 2009年8月に初版された本で、気になっていたので、
    図書館で予約しておいた。

    無農薬無肥料で(ここでは化学肥料は使わない)りんごを栽培する。
    りんごはバラのように虫や病気に弱く、農薬や肥料は欠かせないもの、
    それが定説だった.今でも、そのように栽培してるところが多いと思う。

    木村氏は、りんご農家に婿として迎えられた時は
    多くのりんご農家と同じだった。
    妻は皮膚が弱く農薬散布のあとは必ずと言っていいほど
    皮膚に炎症を起こしたり、体の具合がすぐれず、床に伏す事も多かった。
    25歳の時に、農薬を半分にする減農薬で栽培してみると
    それほど変わりなく収穫でき、翌年はその半分とし、最後に1回の農薬に。
    そこでは、多少の病害虫は出ても、収穫量が減らなかったため
    ついに、無農薬に挑戦となった.彼が28歳の時だった。

    無農薬と言っても、好きにできる訳ではなく、まわりの農家の皆さんに
    来年は無農薬でしたい旨をお願いして初めて出来る。
    そこからは、貧乏のどん底を味わう。
    畑からは、収穫できずに冬の出稼ぎで充分ではないながら、収入を得て
    家族もみんな耐えに耐えた。
    あるとき、娘が学校でこんな作文を書いたのを担任から見せられる。


    「私のお父さんはりんご農家です、ですが一度もお父さんのりんごを
    食べた事がありません」


    そこで、いかに家族に無理をさせていたか、と彼は自殺をも考えた。
    が、家族にもお父さんを信じていたから貧乏も我慢していたのに
    途中で諦めないでと言われる。


    原生林の中で虫も病気も無い大きな木を見て、彼は気がつく。
    木のまわりの土の状態、根の状態を。
    そこから、木村氏はどのようにして健康な状態で無理無く生かす事が
    出来るかを考えた栽培法を試行錯誤していく。
    そして11年後の38歳の時に初めて達成できた。



    木村氏の住むこの地方は『東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)』
    『津軽草文字(つがるくさもじ)』など奇書の残る地域
    UFOが良く出没する地域でもあり、彼もまた幼い頃から
    不思議な体験を多くしていた。
    この本の中には多くのページがそんな、龍との遭遇や
    UFOとの遭遇、UFOに拉致されたこと、輪廻体験などが描かれていて
    農業とは一見関わりのない話が多い。

    が、しかし私はこう考えた。
    その真偽は別として、何事も信じ苦しくても投げ捨てず、
    こつこつと努力を重ねられる木村氏であったから、
    奇跡とも言えるりんごが出来たのであろう。
    途中でも、ずいぶん嫌な体験もしている。
    ののしられたり、村八分のようになったり。
    そこでも信念を曲げずに、人からどう見られようと
    やって来れたのだと思う。

    彼の言葉を

    隠れている真実を追究する者だけが

    ものごとを成し遂げられるのです。

    その過程で味わう桁外れの失敗、

    噛みしめた挫折の量が成功のもとです。

    見る事の出来ない地下部との格闘でかいた汗は

    裏切る事無く地上部に現れてきます。

    作物がうまく育たないとき、

    それを土のせいにはしません。

    ずっと前からそこに存在していた土の方が

    突然やってきた作物を嫌がっている、

    私はそう考えます。





    どうです?

    いいことばでしょう。

  • 家庭菜園で地道に虫を刺殺するのが当たり前になってしまっていたので
    色々考えさせられました;
    この本では虫も生き物もわざわざ殺さずに収穫がかなう様が書かれているので。
    勿論一朝一夕で出来るような事でもなくそこまでに至る努力と忍耐の多さと言ったら。命がけですし。
    隣近所密接の住宅のプランター栽培じゃ自然には近づけないので無理なのですが
    殺さずとも恵みがいただける事はどれほど素晴らしい事なのだろうと思うと胸が熱くなります。

  • 自然農法に興味があり、木村さんの本を読んでみました。
    龍との出会いや宇宙人との遭遇や臨死体験など、とても珍しい体験をされていますが、胡散臭さは全く無く、「人間では無いものとも、近しい方なんだな」と感じました。
    自然を活かして生かす、目の前の作物をよく観察して対話する、とても大事なことをたくさん教えていただきました。

  • 奇跡のリンゴを育てた著者には、いろいろな奇跡が舞い込んできて、不思議な体験をされています。
    リンゴ栽培を通して、人間として大事なことをいくつか教えてもらいました。

    ① 地中には、表に出ている作物の少なくとも2倍以上の長さの根が張っている。人生も、いま見えている部分は隠れている部分の半分にしか満たない。
    ② りんごの木に話しかける。話しかけなかった境界線の一列のみ枯れてしまった。
    ③ 土の中にはたくさんのバクテリアがいる。土に化学肥料を入れると、バクテリアは死んでしまう。そしてどんどんバランスが崩れていく。
    ④ 人間の言葉は、肥料にも農薬にもなる。癌に優しく話しかけて、共存する。
    ⑤ 仕事が雑な人は、だいたい仕事のパートナーである道具に愛着がない。
    ⑥ 食べ物は、人間の体だけでなく、心も作っている。

  • う〜ん( ̄^ ̄)

  • 傍から見れば壮絶な人生も木村さんのキャラで中和されますな。
    科学が万能なんてことはないわけだけど受け入れない人もいるんでしょうな。
    カゼッタ岡と対談してほしい。
    カゼッタが今でも生きてるか知らんけど。

  • 無農薬でリンゴを作ることはこんなにも大変なんですね。

    徹底した管理(放置できない)
    無農薬で行うことで裁判にも(悪いことをしてるわけではないのに)

    少数派は大概大きな力に潰されてしまうんだけど、こうやって成功させている人は跳ね除けている!

    あと、誰に対しても学ぶ姿勢や人当たりの良さは変わらない。
    ここは損得勘定ではなく、「何か学びがある」という向上心や探究心に起因するものでしょうね!

    既成概念にこだわらないマインドがいいです!

    でも、霊感がない、スピリチュアルに興味がないと言いつつも。
    めっちゃスピリチュアルな体験ばかりしてます!
    龍や宇宙人に助言されるなんてねー笑笑
    ずるいです!
    すごい人はいるもんだ笑

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著者プロフィール

1949年青森県弘前市生まれ。
弘前実業高校卒業後、川崎市のメーカーに就職。そこを1年半で退職して71年に故郷に戻り、リンゴ栽培など農業一筋の生活を始める。
78年頃から無農薬・無肥料のリンゴ栽培に挑戦するが、失敗続きで苦難の日々を送る。
しかし遂にその完全無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功、2006年にNHKテレビ「プロフェッショナル仕事の流儀」に登場し、注目される。
現在はリンゴ栽培のかたわら、国内外において自然栽培法の指導や講演活動で多忙な日々を送っている。
2013年に、その挑戦と苦難の日々を描いた映画『奇跡のリンゴ』が公開され、大きな反響を呼んだ。

「2020年 『新装版 地球に生まれたあなたが今すぐしなくてはならないこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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