フットボール百景

著者 :
  • 東邦出版
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本棚登録 : 61
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784809411571

作品紹介・あらすじ

フットボールを巡る「ちょっと幸せになれる」100+1の情景。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者はサッカーライターであり、本書は、筆者が「週刊サッカーダイジェスト」誌に、「蹴球百景」として連載していたものをまとめたもの。記事は写真と文章から成っており、本書には連載していたものから100話が収載されている。
    取材の対象は世界中であり、すごい移動距離だ。2010年の筆者の取材場所は、本文中に記載のあるものだけを抜き出しても、イエメン、南アフリカ(W杯が南アフリカで行われた年だ。筆者は2010年だけで複数回訪問している)、東京・国立競技場、豊田、大阪、デンマーク、八王子、バンコク、ソウル、山口、高知。JリーグやJFLの試合の取材で、日本国内はこれ以外にも相当に多くの場所を訪れているはずなので、1年のうちの相当部分を旅先で過ごしているのだろう。
    私も旅とサッカーが好きだ。筆者の足元にも及ばないが、海外を含むいくつかの場所でサッカーの試合を観戦した経験がある。ロンドン、マンチェスター、シェフィールド、リーズ、ライプチヒ、カイザースラウテルン、マドリード、バンコク、ソウル、大邱、全州、東京、川崎、横浜、大分。
    本書を読んでの最初の感想は、旅好き・サッカー好きには、サッカーライターという職業はとても魅力的だな、ということだ。もちろん、趣味でやっている訳ではないので、好きというだけで務まるものでもないし、人々の興味を惹けるようなものを書き続ける才能と努力がなければ、やりたくてもやれない職業であることは分かっている。それでも、好きなサッカーを観戦しながら世界中を旅する暮らしは、あこがれる。
    それはさておき、さすがに長期間続いている連載だけのことはある。1話のボリュームは960文字という短いものであるが、この人はサッカーが好きなのだな、と分かる文章だし、また、それぞれに添えられている写真も素晴らしい。2013年の初版発行と、少し古い本であるが、サッカー好き、旅好きには、とても面白く読める本だと思う。

  • 記者だから安全というわけでなく
    リスクを背負い、良くない噂を耳にしながらも
    勇気を持って取材に向かってるんだなぁと
    当たり前っちゃ当たり前なんだけど
    正直普段気にしていなかったことに気づき、
    すごいなぁって思った。

    今でこそJ1にいるけど当時は地方リーグだったり
    最近目にするようになったブラサカだったり
    いち早く取材してることにも驚いた。

    オレンダン北九州って名前は素敵だなって思ったけど、ギラヴァンツになっちゃったね笑

  • 地域リーグから代表の試合まで、あらゆるカテゴリーを取材しているサッカーライターのコラムをまとめたもの。写真家でもあるので、写真も多数掲載されています。

    取材の幅が広く、知識がかなり豊富です。地域リーグの話はほとんどニュースにならないので、普段からサッカーを観ていても、初見の内容が多かったです。

    本の内容とは直接関係ないですが、「サッカー」ではなく「フットボール」という名称がもっと浸透すれば良いのに、と思っています。

  • 年度ごとにその時のトピックを振り返ることができる。個人的にお気に入りの連載です。

  • 期待外れ。表紙の素晴らしさに騙されてしまった。

  • サッカーマガジンに隔週で連載されていた写真付きコラムの様子。著者らしく、ディープな世界にも踏み込んでいるのが楽しい。個人的には、青い福島の横断幕の件は「違う」と思うけれども。

  • 時間の流れが心地よい。

  • 文章はともかく、写真はとても素敵な物が多いです
    写真集としてでも買う価値あると思います

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著者プロフィール

写真家・ノンフィクションライター。1966年生まれ。東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、テレビ制作会社勤務を経て、1997年に「写真家宣言」。以後、国内外で「文化としてのフットボール」を追いかける取材活動を展開。2010年『フットボールの犬 欧羅巴1999‐2009』でミズノスポーツライター賞大賞、2016年『サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ』でサッカー本大賞を授賞。現在、個人メディア『宇都宮徹壱WM(ウェブマガジン)』を配信中。

「2022年 『前だけを見る力 失明危機に陥った僕が世界一に挑む理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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