Jリーグの戦術はガラパゴスか最先端か

著者 : 西部謙司

• 東邦出版 (2014年2月20日発売)

作品紹介・あらすじ

Jリーグ開幕から21年の歴史を紐解き日本サッカー"最強の戦術"を探る。

感想・レビュー・書評

[rotta-nさんの感想 · 2014年3月16日]

黄金時代のヴェルディ、オシムのジェフ、N-BOX、レシャックのフリューゲルスなどなど、懐かしいとともに新発見もある。戦術は進化している。見る側の目も質が向上している。だからこそ、振り返りたい。そんなことを思って読んだ。

[shieldknightさんの感想 · 2016年11月3日]

内容については文句はないが，システムを図解して欲しかった．．．

[kitainounderさんの感想 · 2015年5月9日]

久々のサッカー戦術本。

2015年のJリーグ観戦の目標は「各チームの守備戦術の理解」です。そのための第一歩としてこの本を選んだのですが、非常に分かりやすい内容でした。特に、最初の浦和と広島の話は今まで散々聞いても分からなかったのですが、何となく飲み込めたような気がします。サッカー未経験者の私は「守備に関しては経験者しかわからん」と半ば諦めていましたが、この本をきっかけに少しでも視野を広げていきたいと思います。

…欲を言えば、フォーメーションの図があればもっと良かったかな。笑

[kojirok1222さんの感想 · 2014年9月29日]

Jリーグ発足以来の主だったチームのシステム戦略を総括した本。

題名は嘘ではないが、そこまでの深掘りはしていない印象。

[水源地さんの感想 · 2014年8月13日]

Ｊリーグを観つづけた人にとっては、懐かしいチームと戦術を堪能できる本。

広島・浦和のミシャ、大木京都(甲府）、横浜のスタンダードな４－２－３－１、鹿島の哲学、偶然から生まれたＧ大阪スタイル、大人気ヴェルディ川崎、オシム千葉、レシャック（バルサ）横浜Ｆ、Ｎ－ＢＯＸの磐田、どれもまた懐かしく時代をあらわしている。

Ｊリーグを観つづけている人にはお勧めだと思う。

[まいつきさんの感想 · 2014年5月25日]

最先端かガラパゴスか。
身も蓋も、情緒も何もないこといってしまえば、最先端というのは、その時に結果を残している戦術のこと。
なので、Ｊの戦術が最先端になるには、すくなくともＣＷＣに出ないとね。ＡＦＣで旋風巻きおこしてもダメです。最近の戦績は、それすらいけてないですが。

あとは、継続していくことでしょうか。正直、黄金期の磐田のＮ－ＢＯＸといわれるのは、魅力的だったと思います。清水ファンとしては素直に賞賛できないですが。あの時、銀河系レアルと戦っていたらどうなっていたのか、というのは妄想かきたてられる命題です。今では再現できないＮ－ＢＯＸなんで余計に。チーム全体の選手の力量にできばえをゆだねることが多い戦術だけに、継承・継続は困難だったんでしょう。

戦術的に冒険しやすいということで、様々な戦術が生まれては消えてくのでしょう。その中で、伝統的に強さを発揮している鹿島の強さが際立ちます。最先端でもガラパゴスでもないですがね、あそこは。テンプレといっては失礼ですが、安定の強さ。テンプレの魅力です。

広島が継承・継続と言う点では、成功しているチームでしょうか。２０１４現在。そして、テンプレでもないですね。最先端かガラパゴスかといえば、今はガラパゴスですが。

[110kinさんの感想 · 2014年3月20日]

戦術の詳細さではなく、わかりやすさに定評のある西部さんの新刊。

新刊とは言っても、これまでのおさらいがほとんどで、今回は味付け程度。ただN-BOXのプレッシングの部分については初めて読んだかもしれない。

Jリーグクラブの戦いっぷりの記録書として蔵書にしておくにはぴったりだと思う。

著者プロフィール

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。06年の『footballista』創刊時から「戦術リストランテ」を連載中で、同誌が主催する各種サッカーイベントにも多数出演している。趣味もサッカーで、東京都シニアリーグで現役続行中。主な著書に『サッカー戦術クロニクル』シリーズ、『スローフット』、『1974フットボールオデッセイ』(双葉社)、『戦術リストランテ』シリーズ(小社刊)など。

「2020年 『戦術リストランテⅥ』 で使われていた紹介文から引用しています。」