- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784811300306
感想・レビュー・書評
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学校図書館に所蔵しているので、改めて読んでみた。
最後に読んだのはいつだっただろう。
確か、小学生のころに読んだような気がするが、
それが学校にあったのか、友達から借りたのか、定かではない。
自然と手にして読んだような記憶がある。
当時の印象は、衝撃的だったし、怖かった。
戦争というのもはこういうものなんだ、人が人ではなくなる、という怖さを感じた。
問題にされている暴力シーンだけど、当時は古い映画やドラマにも上官が無駄に暴力をふるうシーン多かったので、特にそれについて恐怖におちいることはなかった。もちろん酷いことだとは思ったけれど。今にして思うと、体罰がある、という前提が自分の頭にあるのだと思う。
実際に自分も体罰をうけて育っていたからかもしれない。
体罰はすでに絶対的なものとして存在していて、戦時中にはそれがエスカレートしている、それが人を殺してしまうほどにもなるという理解だったように思う。
自分が体罰に値することをやったのだという子どもの理解であった。
親は絶対的な存在だったし。
読み返して、ゲンの父親と母親の人柄がゲンの根底を作っているのだとわかった。皆が戦争に賛同するようにしむけられていることに気づき、自分の信念を曲げず、はっきりと戦争反対を口にする。
「心配はいらん。体は傷つけられても心の中まで傷つけられはせんわい」
「わしは世わたりがへたでがんこなばかおやじかもしれん。だけどわしは自分の生き方にほこりをもっておるんだ」
「な・・・なくもんか。なんといわれたってなくもんじゃなk・・・
とうさんは正しいんだ・・・おまえたち、とうさんが「いつもいってる麦になるんだよ。ふまれて、ふまれて、強くなる麦に・・・ぶまれて、風雪にたえ、ふとく、まっすぐにのびる麦のようになるんだよ。いいね、いいね・・・」
「卑きょう者、おく病者といわれてもええ、
非国民とののしられてもええっ。
自分の命 ひとの命を大切にまもることがいちばん勇気のいることなんじゃ」
子どもの頃にも感じたが、この漫画で一番恐ろしいことは村八分。
まわりから村八分にされては生きていけない。
そのために、思ってもいないことを言ったり、したりしている人もいる。
もし自分が中岡家の子どもであったら、まわりからの仕打ちに耐えていかれるだろうか。意思を貫けるだろうか。
いろいろな場面を想定してみると、人間の愚かさ、弱さを痛感させられる。
熊井さんや花田くんをせめられない。
「あたしゃ、あの子たちをまもるためなら、ドロボウでもしてやりますよ」
この母親の言葉は、
「ヒヨコ 生きろよ 生きて おれたちにできなかった自由に行動のできる・・・すきな女と結婚して家族をたのしくすごせる そんな世の中をつくってくれよ」
という熊井の言葉とともに、また口には出せずにいる人びとの「自分が戦争に行き、勝って終わらせれば、後の人たちを守ることができる」というのと同じ。
やはり、手段を選ばずに、となると、同じことになってしまう。
もっと以前に、食い止めなければいけない。
中岡家
大吉
君江
浩二(高校生ー海軍航空隊予科生第二十四期)
英子(5年生)
昭(3年生)
元(2年生)
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天皇や軍への批判、戦争の悲惨さを、これ程痛烈に描いた漫画が、少年ジャンプで連載されていたなんて!
図書館の棚にあったボロボロの本書は、今の子ども達に、どのように受け止められているのだろう。 -
小学校の図書館で読んだ
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久しぶりに読む。独特なタッチが、自分の心を引っ掻き続けるようだ。ストーリーを読むというより、ゲンを通して当時の人間の有様を描いている。心の中にいるゲンをいじめる側の心持ちを忘れずにいることが大事だと思った。自ら先にしてはいけないということ。
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学校の図書館に必ずあるマンガ。
アクが強くて衝撃を受けたことは覚えてる。
おそらく全巻は読んでない -
断片的な記憶は少年ジャンプ連載当時のものか…読んだつもりになっていて実はほとんどを読んでない「はだしのゲン」、全巻コンプリートで見つけたこともありこの機会にじっくりと読んでみようと思う。
その第1巻は暴力シーン満載に加えて差別的用語表現のオンパレード、あの時代の話とは言え今の教育者が児童の閲覧への懸念を抱くのも致し方なしの内容である。
ここでの真の読みどころはゲンが父母から受ける反戦、正義のスピリッツなのだが…
そんなことはお構いなしに広島に落ちた原爆、父姉弟を失ったゲンの運命やいかに -
978-4-8113-0030-6 275p 2010・7・30 72刷
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単行本: 275ページ
出版社: 汐文社 (1984/01) -
全14巻 完結
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やっときた1巻
きれいでした
泣くわ、飛行機が回旋するあたりー