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- Amazon.co.jp ・本 (71ページ)
- / ISBN・EAN: 9784811321882
作品紹介・あらすじ
戦争は、母親と子どもをもっとも苦しめて悲しませる。100歳にして現役。戦前、戦中、戦後を生きてきた現役ジャーナリストが君たちに贈る33のメッセージ。
感想・レビュー・書評
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とても平易なシンプルな言葉で、心にグサグサと刺さる文章。戦争がいかに人々の暮らしを蝕むのか。
列車に乗る兵士達の沈んだ顔。「お母さん!」と叫んで死んだ特攻隊。疎開した子供達を取材したとき、「早く東京に帰れるよう、先生に言って下さい。」「富士山に登れば東京に帰れるなら、今すぐみんなで登る。」と言った子供の寂しそうな顔。
戦争を経験し、各地を取材した著者だからこそ出てくる、実感のこもった言葉の数々。
戦争は人間が起こす。戦争は母親と子供を最も苦しめる。
戦争を始めるとき、国は「今からこういう理由で戦争を始めます。いいですか?」などと言わない。国民はいつの間にか巻き込まれているのだ。だから私たちは、二度とそうならないように見張っていなければならない。
この本は子供にも読んでほしいと思った。
それから、ジャーナリストとして、このように強く心に響く本を書いた著者に敬意を示したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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