日本語の豊かな使い手になるために 新版: 読む、書く、話す、聞く

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  • 太郎次郎社エディタス
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811806679

作品紹介・あらすじ

今日ほど、ことばの教育が困難な状況に面しているときはなかったのではないだろうか。日本語を書くことだけではなく、読むことすらカッタルイと感じる若者も多い。
 そのなかで、ことばの教育の出発点をどこに求めればよいのか。ことばの楽しさと豊かさを味わうための哲学と方法が、詩人と実践家の交流によって切り拓かれた。

感想・レビュー・書評

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  •  「無味乾燥」な言葉。こういう表現もあるんだなと、一番この言葉に驚きました。
     自分が話したり、書く言葉に「無味乾燥」な言葉がないか振り返りました。こういう言葉を使わないように心がけたいものです。
     主に、小学校の国語教育について書かれた本でしたが、同じ年頃を持つ親として、どう日本語を教えていけばいいのか考えさせられました。
     もちろん、この先、受験のペーパーテスト用の読解力を養うことも必要ですが、他に文章から感じ取れる個性を持てるような日本語を教えていければいいなと思いました。
     私も日本語を使ったり、読書をする上でいろいろと考えさせられる本でした。
     朗読することについても書かれていて、娘が寝る前に読み聞かせを毎晩していることはいいことなんだなと自信が持てました。これからも続けていきたいです。

  •  
    ── 大岡 信《日本語の豊かな使い手になるために ~
    読む、書く、話す、聞く 200207‥ 太郎次郎社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4811806670
     
    (20180716)
     
    ── 大岡 信《紀貫之 1971‥‥ 筑摩書房》日本詩人選 7
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J96IAS
     
    ── 大岡 信《日本語の豊かな使い手になるために ~
    読む、書く、話す、聞く 200207‥ 太郎次郎社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4811806670
     
    ── 大岡 玲《表層生活 1988 199003‥ 文藝春秋》1990 芥川賞
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4163117105
     
     大岡家の人々 ~ 詩人の名は詩的でなければならぬ ~
     
    …… 文章は、新聞記事の書き方が基本と思っています。どんなに難し
    いことを考えていても、人に伝わらなくては意味がない(Wikipedia)
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C2%E7%B2%AC+%BF%AE
     
    <PRE>
     大岡 博  歌人 19070309 静岡 三島 19811001 73 /初代県立児童会館長
     大岡 信  詩人 19310216 静岡 三島 20170405 86 /詩論/Oooka, Makoto
    /東京大学国文科卆/東京芸術大学名誉教授。日本ペンクラブ元会長
    ♀深瀬 サキ 劇作 1930‥‥ 静岡 沼津 /籍=大岡 かね子(信の妻)
     大岡 玲  作家 19581016 東京 /信の長男/イタリア文学・東京経済大学教授
    ♀大岡 亜紀 詩人 1963‥‥ 東京 /信の長女/画家/武蔵野美術大学日本画学科卒
    </PRE>
     
    …… 「もっと短いのもありますよ」「はて?」「それは名前です」
     最短文学論 ~ 読みくだしの美学 ~
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040928 四句八句
     
    (20170405)
     
    https://twilog.org/awalibrary/search?word=%E5%A4%A7%E5%B2%A1%20%E4%BF%A1&ao=a
     
    https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1531679422/-100
    https://mainichi.jp/articles/20180716/k00/00m/040/072000c
     
    …… 19歳の未発表詩を自宅で発見 恋の恐れつづる 20180716 毎日新聞
     
     昨年4月に86歳で死去した文化勲章受章者で戦後を代表する詩人、
    大岡信さんの未発表の詩が、静岡県裾野市の自宅で見つかった。「暗い
    窓から」と題した散文詩で、旧制第一高校在学中の1950年2月に創
    作されたとみられる。妻の劇作家、深瀬サキ=本名・大岡かね子=さん
    (87)との恋愛をうたったもので、専門家は「ナイーブな感情を直接
    的に吐露している。大岡さんが深瀬さんにささげた最も初期の作品で、
    一編の詩として優れている」と驚いている。
     表紙に「エチュード(ポエジー)」(習作・詩の意)とフランス語で
    記された大学ノートに、万年筆で書かれていた。五十数編の詩がつづら
    れ、推敲(すいこう)の跡もあるノートの存在自体は知られていたが、
    今年に入って深瀬さんが資料を整理する中で、全詩集(2002年刊)
    にも収録されていない詩に気づいた。
     5連計14行の作品で末尾に「(1950・2月下旬)」とある。当
    時、大岡さんは19歳。他の女性に対する失恋の後、2年前に知り合っ
    たかね子さんとの新たな恋愛を意識し始めた時期だった。
     
    さうだ、私はここにゐる、すつかり行手に絶望して、この硝子張りのひ
    とやのなかに。硝子のむかふにあなたがゐる。あなたの顔がしきりにう
    ごく。私になにか問ひかけながら。
     いけない、いけない、こちらを向いては。黒々とした瞳の奥に、おそ
    ろしく深い湖がある。ゆらめく波が私の心に餘波を起す。私はあなたを
    恐れてゐる。(第1、2連)
     「硝子(ガラス)のむかふ」にいる「あなた」に強くひかれながらも、
    若者らしい恋愛への恐れを「いけない、いけない」という言葉のリフレ
    インで表現している。
     いけない、いけない、笑みかけては。たまたま隣に私がゐた、それだ
    けなのだ。残忍に裂かれることを恐れるなら、いけない、いけない、こ
    の硝子戸を越えてきては。(第5連)
     
    …… 名高い恋愛詩「春のために」(52年)をはじめ、57年の結婚
    前後にわたり深瀬さんに宛てて書かれた詩は数多く、大岡作品の中心に
    位置する。その出発点となった記念碑的な詩が発見されたことになる。
     
     大岡文学に詳しい評論家の三浦雅士さんは「詩人・大岡信にとって深
    瀬さんとの出会いは決定的に重要で、発見の意味は大きい。語の反復な
    どに恋愛に対する青春期の初々しい心の迷いがよく出ている。時代を超
    えて今の若い世代の愛唱にも堪える素晴らしい詩だ」と高く評価してい
    る。大岡さんの詩「暗い窓から」=静岡県裾野市の大岡邸で 20180711
    大井 浩一・撮影
    https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/07/16/20180716k0000m040131000p/8.jpg?1
    https://cdn.mainichi.jp/vol1/2018/07/16/20180716k0000m040137000p/7.jpg?1
     
    (20180716)
     

  • 詩集と一緒に購入。

    読む・書く・聞くことについて、またその目的について、詩を取り扱う方の視点での見解を知るのは面白いと思います。

  • 命について宗教が語る言葉のありよう

  • 高校時代に読んですごいと思った.

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著者プロフィール

昭和6年、静岡県三島市生まれ。詩人。東京芸術大学名誉教授。日本芸術院会員。昭和28年、東京大学国文学科卒業。『読売新聞』外報部記者を経て昭和45年、明治大学教授、63年東京芸大教授。平成2年、芸術選奨文部大臣賞受賞。平成7年恩賜賞・日本芸術院賞、8年、1996年度朝日賞受賞。平成 9年文化功労者。平成15年、文化勲章受章。著書に『大岡信詩集』(平16 岩波書店)、『折々のうた』(昭55〜平4 岩波書店)など多数。

「2012年 『久保田淳座談集 空ゆく雲 王朝から中世へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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