若者の貧困・居場所・セカンドチャンス

制作 : 青砥 恭  さいたまユースサポートネット 
  • 太郎次郎社エディタス
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本棚登録 : 73
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811807829

作品紹介・あらすじ

このままでは若者が「国内難民化」する?!

貧困家庭の子ども325万人(6人に1人)、好転しない不登校・ひきこもり、高校中退者はこの10年で100万人超。若年無業者が増加している。学生でも社会人でもない不安定な10代・20代。使い捨てられて無業となる30代。変わらなければならないのは、「若者」だろうか?

学校が育ちの場にならず、企業社会にはイスがない。従来型ライフコースからはずれていく多くの若者を、だれが、どこで、どのように支えているのか。

「学び直し」「居場所づくり」「就労支援」を実現する貧困研究の生きた知見と、先進的な実践者が集い、安心して普通に生きられる社会へのモデルを指し示す。

感想・レビュー・書評

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  • 「貧困問題の中心に高校中退がある」
    前回読んだ「高校中退」から続く課題です。
    それを克服するために
    「やり直し」
    「学び直し」
    「セカンドチャンス」
    が必要なんやと思います。
    時には寄り添いお節介な地域を作り出す努力が大人に求められるのでしょう。

    本書について総論としてはもちろん賛成です。
    社会は若者の貧困に目を向けるべきやと思います。
    でも社会が平等じゃないから差別を受けてるといった「被差別感」は確かにあるとは思いますが競争を否定したり持てる人を羨んだところで何も変わらないんじゃないかなと思います。

    僕は子供の経済格差を教育格差にしないために出来ることをしたいと思います。
    成り上がるためには自分に武器を持つ必要があります。
    それが学力なのか手に職なのかはわかりませんがその手伝いをしたいと思います。

  • 貧困と教育問題との繋がりやこれからの「居場所」の在り方などがよくわかる内容だった。

  • 現代における若者の貧困、苦境をパンフレット的に紹介する本といった印象。まったく事前知識を持たない人が最初に手にするにはいいかもしれないがそれより少しでも深い知識が必要な人が満足する内容は一切無い

  • 367.68

  • 子ども・若者支援についての、概論・実践現場のエッセンス・総論、を編著者主催の講座等をもとに再収録した一冊。「中高生の居場所づくり」といっても地域から、他機関・団体から、他世代から孤立しているような実感を抱きつつあって、もちろん無いよりはマシ、なんだろうけども、ふわふわしている。なので基本的に隣保館として地域で動きながら、の方向性は間違ってはないとは思うけど、同時にふわふわしたままでは、周りからの信頼が、と悶々としている読後感。

  • 学校から離脱していく10代。使い捨てられて無業となる20代、30代―。学校と社会のミゾに落ちたとき、いつでもやりなおせる仕組みをつくれるか。実践者と研究者による報告と提言。

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著者プロフィール

元埼玉県立高校教諭。現在、NPO法人さいたまユースサポートネット代表、全国子どもの貧困・教育支援団体協議会代表幹事、明治大学講師。「子ども・家庭・学校」に関するコラムを朝日新聞に「まなぶ」「はぐくむ」シリーズで5年にわたって連載している。
主な著作 『日の丸・君が代と子どもたち』(岩波書店)、『ドキュメント高校中退』(筑摩書房)、『若者の貧困・居場所・セカンドチャンス』(編著、太郎次郎社エディタス)、『ここまで進んだ!格差と貧困』(共著、新日本出版社)、『続・移行支援としての高校教育』(共著、福村出版)

「2018年 『前川喜平 教育のなかのマイノリティを語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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