フランス革命と結社: 政治的ソシアビリテによる文化変容

著者 : 竹中幸史

• 昭和堂 (2005年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

フランス革命期ノルマンディー地方の首邑ルーアンにおいて公共空間はいかに変容したのか?社会的結合(ソシアビリテ)論の分析視角を援用しながら、政治文化史的に考察する。

感想・レビュー・書評

[yaharifunnukaさんの感想 · 2012年2月7日]

モーリス・アギュロンが生み出したソシアビリテという概念、そのソシアビリテ論の実証的な研究。フランス革命期のルーアンを対象とし、ジャコバン＝クラブの政治的ソシアビリテを扱った。ルーアンにおける革命祭典の再構成は、史料に基づき、非常によくできていると考えられる。自分としては、論の構成自体ははっきりし、すぐれた研究ではあると思うが、読んでいても引き込まれない。それは自分とあまり関係のないテーマだからなのか、それともそういう風な書き方だからなのかはわからないが。

著者プロフィール

2015年6月現在　同志社大学文学部講師

「2015年 『教養のフランス近現代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」