「超」怖い話∞ (竹書房文庫 HO 17)

著者 :
  • 竹書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812419243

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  • 勁文社時代の『「超』怖い話」シリーズから、樋口明雄氏の執筆分をセレクトして新作をプラスした2004年編集版二冊のニ冊目。

    一冊目には、いくつか樋口氏自身の体験談もありましたが、二冊目ではほとんどありませんね。

    一冊目と同様に、怖い話、というより、不思議な話ばかりですが、一冊目のほうがキテレツな話もありバラエティー豊かな怪談集だったような。
    この二冊目、一冊目の余り物の話を集めた、というわけではないのでしょうが、結果的に、ふと、別の世界に迷い込んでしまったような感じの話で統一されたような感じになっていたと思います。

    一番印象的だった話は、地質調査のアルバイトで、人骨を掘り当ててしまうという話「あなたの足元にある墓場」。
    人骨を掘り出したことによる怪奇現象、ということだけでなく、現場監督が人骨を掘り当ててしまうことに慣れてしまっているという怖さ、東京の地下にはまだまだ人骨が埋まっているのではないかという不安感もあり、ネタとしては新鮮味がないですが、いい話だったと思います。

  • イラスト/久保田晃司
    カバーデザイン/橋元浩明(so what)

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著者プロフィール

1960年山口県生まれ。明治学院大学卒業。雑誌記者を経て、87年に小説家デビュー。2008年『約束の地』で、第27回日本冒険小説協会大賞、第12回大藪春彦賞をダブル受賞。2013年刊行には『ミッドナイト・ラン!』で第2回エキナカ大賞を受賞。山岳救助犬の活躍を描く「南アルプス山岳救助隊K-9」シリーズの他、『狼は瞑らない』『光の山脈』『酔いどれ犬』『還らざる聖地』、エッセイ『北岳山小屋物語』『田舎暮らし毒本』などの著作がある。有害鳥獣対策犬ハンドラー資格取得。山梨県自然監視員。

「2022年 『南アルプス山岳救助隊K-9 それぞれの山』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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