クローバーフィールド/HAKAISHA (竹書房文庫 DR 206)

  • 竹書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812434369

作品紹介・あらすじ

ニューヨーク、ダウンタウンのアパート。日系企業"タグルアト社"への赴任が決まったロブの送別会が盛大に開かれ、皆が彼の新しいポストを祝福する。だが、学生時代からの友人であり、密かに想いを寄せるベスの存在に、ロブの心は揺れていた。その時、突然の地響きがマンハッタンを襲う。TVのニュース速報を見た一同は、被害状況の確認のため、アパートの屋上に上がる。彼らの目に飛び込んできたのは、摩天楼の合間から炸裂する巨大な火の玉だった。次いで起こる停電にパニックに陥り、通りへと駆け出すロブたち。暗闇の中、大勢の人々の悲鳴に混じって聞こえてきたのは、人間のものとは思えない不気味な唸り声だった…。正体不明の"何か"に蹂躙されるニューヨークの街。そして、極限状態に置かれた人々の運命は…!?ベールに覆われた『クローバーフィールド』の世界が今、明らかに。

感想・レビュー・書評

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  • 2008年公開の低予算B級怪獣パニック映画のノベライズ。映画本編の「ホン(シナリオ)」を元に小説化しているので、ストーリーも映画同様に進行するも、映画では突然の惨事をハンディーカメラで記録している本人の視点で進行するのに対し、ノベライズ版では秘匿名称「クローバーフィールド事件」後に発見された市民による事件を撮影したビデオに残された「証拠記録」を検閲する検査官の視点で出来事を視て行く流れで構成されている。
    映画では説明しきれなかった当事者らの心理描写や場面のディテールをより明確に表現している件も有り、また、文章ならではのパロディーや「くすぐり」も随所にちりばめられている読者サービスも有り、ノベライゼーションのもつ映画の「副読本」としての役目も十分に果たしている。とはいっても物語は複雑なものではなく、映画同様サクサクと読み進めることが出来る。
    アメリカの人々が受けた「9.11」の惨劇による恐怖のメタファーとして登場した怪物(クローバー)は、日本での大東亜戦争によるアメリカ軍による無差別空襲と原爆による惨劇の恐怖を具現化した『ゴジラ(1954)』と同様な立ち位置ということができ、≪怪獣≫による恐怖の本質は、自然災害の恐怖というよりも「暴力による恐怖」であることを明確化した一作と言える。

  • 小説にすると取り立てて何も、という感じです。カバー裏のコンセプトアートはなかなかでした。

  • SFとは思えない臨場感・現実感。

  • 08mmdd読了
    映画だけでは分からない内容も補完出来ます。カバーをめくるとHAKAISHAが……

  • さっと読んで、うん、納得。ネタバレ不要の娯楽?小説でした。

  • 映画と一緒に見ると理解が深まるかな。
    続編が出るということで、怪物の正体がそこでわかるといいけど…

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