淫雨 (ラヴァーズ文庫) (ラヴァーズ文庫 80)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 179
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812440865

感想・レビュー・書評

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  • はぁ〜…久しぶりにこういう作品を読んだな…
    って感じです(^^)

    高校以来の再会愛ものとなります。借金の取り立てのため、永岡蒼の元にやって来たのは、10年音信不通だった幼馴染みの望月。
    ヤクザとなった望月は容赦なく、
    自分の舎弟たちへ永岡を凌辱するよう命令し…。

    あらすじにもあるように、
    開始早々、永岡が複数の男に襲われます(^_^;)
    その他、痛い描写もあり、さらに何とも言えない含みをもたせた結末でもあるので、それがOKな方は逆に楽しめるんじゃないかな、と思います。

    もうね、途中からどういう結末を迎えるのか怖くなってきて、一旦休憩入れました((゚Д゚;))

    ただ…含みを持たせてあるがゆえに、ほんのり緩やかな余韻が感じられるラストでもあります。

    この作品、読み手がこれまで読んできた作品や、そのときの心理状態によって、ラストは死者0〜2人という結末が思い浮かびそうです。
    死者2人で想像したら、芋づる式にいずれ死者3人になりそうでもありますが…。
    (ちなみに私が浮かんだのは死者2人で、完全にBADですね)

    個人的には、毎日こういう結末だと沈みそうですが、たまにはこんな読者の想像にお任せな作品、
    読後にあれこれ空想がはかどるので好きですね♪

  • こういう展開と結末しかない、宿命みたいなものかと思った。

  • やっと読みました。積んでた本がやっと!!
    いやぁ、中原サンがやっぱり素敵なので一気読みです。大人で策士な受け、蒼はやっぱり私好みで買った時の私に拍手です。
    間に入った金髪君もかわいかったし、満足満足の一冊でした。絵描きもこの作品にあっているし素敵ですわぁ。

  • 表題作も良かったけど続きのお話も良かった。なんだかじんわりしてしまいました。話の流れを考えるとじんわりしないはずなのに。
    しかしラスト、二通りに取れる気がするのですが……深読みしすぎなんだと思いたい。でも真相がどちらの場合でも良いお話だと思います。

  • 健気受けとは違うけど思いは一途な受けが目的のために貞操なくなるのは一途でもないのか?終わりは良しでも、なにか大事なものが途中かけているような気がする。

  • モヤッモヤッ…とした。

  • やくざ×道場跡継ぎ(スポーツインストラクター)

    かつて共に道場で汗を流し、相手の転校にともなう別離の時は「全国大会であおう」と誓い合った親友。
    父が肩代わりした借金を取り立てにきたそのヤクザはそのかつての親友だった。
    舎弟たちをひきつれて、神聖な道場で凌辱される主人公は…。

    雑誌掲載プラス書き下ろし。
    雑誌掲載分だと尻切れトンボ、でも書き下ろしも最後が
    「え?ええ?!」
    という感じでモヤモヤが残ります。
    いわゆる「どうとでも想像できる余白を残したエンディング」なので。

    とはいえ、複数相手の凌辱描写、お道具総動員(尿道あり)、書き下ろしでは、惚れていない相手をしたたかに騙すために身体を差し出しているので、そういう意味では読み手を選ぶ作品かな。
    ああ、ピアッシング描写もあり。

    ある意味BLというよりは「June」の匂いを感じました。

  • ラヴァーズ文庫初登場。
    輪姦、ピアッシング、お道具系と受けが色々とイタイ事されてるので
    NGな人が多そうな作品。
    中原作品には、めずらしくオヤジは皆無。
    なので、笑えるシーンも皆無。
    フランス映画的な終り方がよかった。
    主役より、脇役の直也の幸せを祈りたい。

  • 「淫雨」と書き下ろしの「邪淫」で構成された作品です。「淫雨」のみだったら、あまり評価しなかったと思うけど、書下ろしが良かったので★も増えました。

    高校生の時、剣道で腕を磨きあった二人が10年の時を経て、再会します。望月はヤクザに身を落とし、借金の返済を理由に舎弟ともども蒼を凌辱。痛めつけられて、辱められて、蒼はずっと望月が好きだったことに気がつきます。
    よくある話ですが、蒼の望月に対する想いが徐々に暴かれていく描写にはかなり強力な萌えがありました。
    受が攻以外の男に抱かれたり、輪姦されたりという痛いシーンがダメな人にはおすすめしません。

    Hシーンはかなり激しくて、SM系です。でも、蒼はだんだん被虐性に目覚めているので同情するより萌え成分のほうが多かった。
    「邪淫」では、望月の居所を知りたいがために、蒼は行方を知っている舎弟の直也を身体で篭絡しようとします。この二人のHがハードでクラクラします…攻以外とのちょっとハードなHに拒絶反応起こす人もいるかも。私は、すべて攻のためという気持ちがはっきり出ていたと思うので、こんな倒錯的な関係もアリでした。誘い受けの一筋縄ではいかない蒼の魔性のオトコっぷりにもやられた。
    騙された直也が、むしろかわいそうになったりします。
    書下ろしには望月と蒼の神父萌えな濃厚Hもしっかりあります。神聖な神父姿の望月が、嫉妬に燃えて激しい言葉攻め。さらに互いを愛する気持ちもすごく感じられました。

    最後はどうなんでしょうかね?気にはなるけど、ひょっとしてバドエン?でも、私的に都合よく受け取って妄想しておきたいです。

    イラストがとてもよかった。

  • ヤクザものであり再会モノ。

    かつての親友がヤクザになって現れた…というお話。

    えげつない陵辱シーンがたっぷりあるので…好き嫌いのはっきり分かれる話だと思います。本命?の攻めとのシーンより、他の男とのシーンの方が圧倒的に多いです。

    あと、受けには可愛らしくあってほしい人にもおススメできません。後半かなりしたたかで魔性な面を見せるので。

    ここまで全体的に痛い感じの話を読んだのは初めてだったのでかなり印象には残っていますが、個人的には明るい話の方が好きだなと思いました。

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著者プロフィール

2001年に白泉社にてデビュー。シリーズ物を多く手掛ける。

「2016年 『極道の淫らな挑発 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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