- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812444214
感想・レビュー・書評
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最初、食い逃げヒーローに “俺様貴族様” 臭がプンプン漂っていたが、ヒーローの壮絶な過去で、そんなもんぶっ飛んだ ヒーローがアブサンに逃げるのもわかる
ヒーローの叔父は論外だがヒーローの母親は、叔父以上に罪深い ヒーロー弟が憐れで、胸が痛い
ヒロインは結婚後この母親と親戚づきあいするんだろうか
私だったら、ぜったい無理!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ガールズ・バチェラーシリーズの2作目。お針子のプルーデンスの物語。
ヴィクトリア朝という時代で、たくましく生きる独身女性にスポットをあてたシリーズ。
貧しかったお針子が、一夜にして大金持ちに。そんな女相続人となったヒロインを、切羽詰まったヒーローが財産目当てということを隠し、素知らぬ顔で彼女に接近…というお話。
物語どうしのつながりは薄いので単品でも楽しめる構成。王道だが、作者らしい掛け合いの楽しさでヴィクトリアという新しい時代を生きる人々をイキイキと描いている。テンポもよく、一気読みできる。
ヒロインのトキメキや恋心ではなく、ヒーローの弱さに注目すると楽しめる作品。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4992.html -
ガール・バチェラー・シリーズ2作目。雇い主にこき使われるお針子プルーデンスと破産寸前のセント・サイアス公爵リースは出会いから惹かれあうのだが、プルーデンスが莫大な遺産を相続したことから、愛を信じない公爵の策を弄した誘惑作戦が始まる。ストーリー自体はよくある話だが、次第に明らかになって行く公爵の過去や背景が同情を呼び、一途なプルーデンスの愛に救われて気持ちが傾いていく様子に素直に共感できるので、策がばれて破局を迎えた二人を応援したくなる。ヒーローが魅力的で楽しい作品。2014.10
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
ヴィクトリア時代、ロンドン。お針子のプルーデンスは雇い主にこき使われる毎日を送っていた。舞踏会に駆りだされたある夜、意地悪な伯爵令嬢から救ってくれたのは、まばゆい笑顔をたたえたセント・サイアス公爵、リースだった。さらに舞踏会からの帰り道、女中を暴漢から助けるところに出くわし、彼はプルーデンスの理想の男性となった。その翌日、フラットに戻ったプルーデンスを弁護士が待っていた。行方不明だった父親がアメリカでデパート王として成功したのち亡くなり、財産すべてを彼女に残したのだ。ただのお針子が、イギリス一の大金持ちになると聞き、驚くプルーデンス。ただし、相続には1年以内に結婚しなくてはならないという条件があった―。初めはただ幸運を喜んでいたプルーデンスだったが、噂はまたたくまに広がり、次第にとまどいをおぼえるようになる。そんなとき、女相続人であることを知らずに、リースが声をかけてきたことで、心から安堵を覚える。だがリースは実は噂をすでに知っており、借金だらけの公爵家を立て直そうと“プルーデンス好み”の恋愛のふりで誘惑しようと考えていたのだ。勇敢で紳士的な公爵として振舞おうとするリース。だが計画を進めていくうちに財産は関係なく、ただ彼女に愛されたいと思うようになってしまう。リースの愛を信じるプルーデンスと愛に目覚めてゆくリース。ふたりの恋の結末は?―。
プルーデンスがいい子すぎて、どうなることかとハラハラする部分もありましたが、そこは白人のお姉ちゃんの気の強さもしっかり抱えているからクリアでしたね。
公爵の気持ちがはじめから確立されていたのは好印象。
シリーズものなので次も楽しみ。
The wicked ways of a duke by Laura Lee Guhrke -
〈ガール・バチュラー シリーズ 2〉下宿屋に住むお針子ヒロイン。金持ち花嫁物色中の貧乏公爵ヒーロー。どこかで読んだことがあるような夢物語的内容を2〜3くっつけたようなストーリーだから新鮮みが全然ないわけだが・・・。ヒーローの巧みな話術とヒロイン捕獲作戦は頭脳戦である。愛を望んだヒロインに素直に打ち明けるべきだったなぁ。拒絶されて自分の気持ちを再認識させられた公爵の奮闘ぶりをもう少し増やしたり 第二の人生を歩み始めたヒロインに意地悪する貴族の女とか もう少し欲しかったなぁ。