ささげられた夜の乙女 (ラズベリーブックス)

  • 竹書房
3.54
  • (1)
  • (6)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812448021

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中編が3編
    テイストの違う話を読めて、お得感がある
    だって、エロティックなシーンも3倍になる
    後編も楽しみ

  • “アブサン・クラブ”シリーズ、1巻目です。
    高級紳士クラブに集まった男性たちが「めいめいが経験した一番派手な情事を告白する」という前置きつきの短編集です。
    うわ。悪趣味~!とちょっと思ってしまったのはとりあえず置いておきましょうか…(汗)

    「ささげられた夜の乙女」
    友人(王子)の国に招かれたヒーローが、誘拐されて売られた自国の公爵令嬢を救うために、彼女を贈り物(夜の相手)として受け取らなければならなくなる…というストーリー。
    物語の8割ぐらいが、ほぼベッドシーンなのにも、度肝を抜かれましたが、ヒロインの置かれた状況がむごいなと思いました。
    ヒロインとヒーローが、お互いにメロメロになっちゃったというあたりが、救いだったかな。

    「永遠の恋人たち」
    幽霊屋敷の調査に出掛けたヒーローが、まだ22歳の未亡人と出会ったことにより、200年前に亡くなったと思われる恋人たちに憑依され、体の関係をもってしまい、過去の出来事を調べていくうちに、おぞましい歴史が暴かれるという物語。
    お互い意識がある状態で、体を乗っ取られ、恋人同士の濃密な時間を過ごしてしまうことによって、2人の距離が一気に縮まります。
    現実離れしている話ですが、政略結婚3か月目で夫を失い、愛を知らなかったヒロインが、若くて勇敢なヒーローと出会えたのは良かったなーと思いました。

    「思いがけない結婚」
    酔った勢いで、親友の溺愛する妹に手を出してしまい、道義心で結婚を決意するヒーローの話。
    久々に会ったヒロインが美しく成長していたせいで、うっかり手を出してしまい、焦りまくりなヒーローが面白かったです。
    内気で読書の虫と称されるヒロインですが、意外と芯はしっかりしていて、可愛らしい女性で、魅力的でした。
    ヒーローのほうは、最初「親友の妹の純潔を奪ってしまったのだから、これはもう結婚するしかないだろう。」くらいの気持ちなのですが、ヒロインにどんどんメロメロになっていき、過去の行いを恥じるようになっていくところが良かったです。

    一応、「一番派手な情事の告白」となっていますので、エマ・ワイルズ作品の中でも、ベッドシーンは多めです。
    3作品それぞれ、雰囲気ががらりと違って面白かったですね。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    1817年、ロンドン。紳士クラブの一室に集まった放蕩者たちは、ひょんなことからそれぞれが最高の女性の物語を話すことになった。はじめに語るのはグレイソン伯爵ロバート―。8年前、友人の王子がいる異国へ招かれたロバートは、皇帝からあるものを贈りたいと言われる。なんとその“贈り物”とはイギリス人公爵令嬢シーリアだった…。異国で囚われの身となったシーリアはロバートが申し出を断ったり不満を示せば、役に立たないものとして殺されてしまう。逆に彼女が毎晩彼を悦ばせることができれば母国に連れ帰れるかもしれないと聞かされたロバートは、驚きながらも“贈り物”を受け取る決意をする。一方、おびえながらロバートと対面したシーリアだったが、彼に導かれ、悦びを知る。そして、客人を満足させた褒美として、シーリアには皇帝から毎日真珠が与えられる。夜を重ね、密やかに愛を深めていくうち、いつしかシーリアの手元には首飾りを作れるほどの真珠が―。放蕩貴族たちが愛に目ざめた物語を語る“アブサン・クラブ”シリーズ開幕!(表題作ほか2篇収録)。

  • 高級クラブに集う七人の青年たち。〈アブサン・クラブ〉と名付けられたその集いで語られる自己体験で鮮烈なロマンスの記憶。三編。
    ささげられた夜の乙女:
    拉致され売り飛ばされた公爵令嬢ヒロインと異国の地で巡り会った伯爵ヒーローが彼女を救出するために夜な夜な快楽に溺れていく姿は三編の中で一番濃厚である。
    永遠の恋人たち:
    幽霊屋敷の公爵未亡人ヒロインと神秘研究家ヒーローに乗り移った恋人たちが時代を超えて愛し合っているんだが 二人以外にもこの地で彷徨う悪霊がいて これがまた厄介な展開ではあったが 興味深い再会ロマンスだ。
    思いがけない結婚:
    19歳の穢れなき純真乙女ヒロインが想い人の酔っ払い放蕩者子爵ヒーローとの一夜の体験。これが切っ掛けとなり二人の将来設計が淡々と進むんだけどヒーローが10歳違いのヒロインにメロメロで楽しかった。ただ彼らに襲いかかる者たちとの攻防と それにまつわるもう一組の夫婦の関係は酷かった。あの奥さんは生きるために必死に我慢し続けたんだと思うと可哀相だったなぁ。

  • 2冊組全6編1冊目 紳士クラブに集う7人のうち3人の短編
    グレイソン伯爵:ハレムに売られた公爵令嬢 一番過激なベッドシーンで、話の8割が寝室で展開。
    神秘研究家ギャビン:公爵未亡人22歳 未亡人の住む城の幽霊を調査しに来たら、恋人同士の幽霊に二人とも憑依されてベッドへ。
    ウィンタートン子爵:親友の妹カサンドラ 酔って純潔を奪ったので結婚。生活していくうちに放蕩者がメロメロに。
    どの話もすぐにベッドへ、気軽に楽しめます。短編故、変にひねって無くて、ここでもうひと波乱あれば長編だな…と、もの足りなさも多少感じました。
    次も3編なのに4人(兄弟2組)残ってます。どうするの?3P?

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

アメリカ、ミネソタ州生まれ。
幼いころからの読書好きが高じて自然に作家の道へ。
リージェンシー・ロマンスを中心にeブック(電子書籍)形式で20作以上を発表、No.1ベストセラーを連発する。
2005年度ウィスコンシンRWAヒストリカル・ロマンス賞、2006年度Lories賞、2007年度Eppie最優秀エロティック・ヒストリカル・ロマンス賞など受賞多数。
現在はインディアナ州で夫と3人の子ども、たくさんのペットと一緒に暮らしている。

「2019年 『恋はどしゃ降りの夜に 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

エマ・ワイルズの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×