奪う男 (バンブー・コミックス REIJIN Selection)

著者 : 西田東

• 竹書房 (2002年4月1日発売)

感想・レビュー・書評

[藍里さんの感想 · 2006年9月14日]

残念ながら現在入手できない本であるが、作者初めてのコミックス。
表題作を雑誌で読んだ時の衝撃は本当に忘れられない。何がいいんだろう？？　と思いながら、何度も何度も読み返し、繰り返し、繰り返し、この作品の味に酔った。
絵はうまいほうではないが、セリフ回しのとか話の構成がこのころから抜群に上手い。
大人向けのＢＬがようやく来たのだと、そのときは全然気がついていなかったんだよなー。

[ichiiiiさんの感想 · 2014年7月7日]

ライバルものと、ゲイを隠して強がってる年上受けが多いのかなと思いました。

・表題作: 主人公のものを何でも欲しがってとっていく完璧な後輩
・呑気な営業マンと本社から来た若い所長
・課長の座を取り合うライバル二人
・デビュー作: 企業の研究室で部下とチーフ
・他部署の室長だけに意地悪をして怒らせるMの社員
・ヤクザのライバル同士: いきなりクライマックス
・高校生もの！: サッカーバカと同級生。シリアス青春な悩み方が上手い…
・感情が出せないピアニストとセフレのブラスバンドマン: 洋物とっても合うなあ〜と思いました。短編映画でも見たようなキャラの詰まり方でした。

[ちびねこさんの感想 · 2014年4月27日]

リーマンもの続きで、キャラも似たり寄ったりなので続編か？とページ開いた瞬間勘違いする(^^;)。
あたりはずれもあったけど、レイプもしてくれないならコート位くれたっていいじゃないか！と泣きすがるリーマンが良かった。受け攻めは逆が良かったけど。

[遅咲き腐女子(^^;;さんの感想 · 2013年4月4日]

タイトル作品を含め、８編が収録されています。
リーマンのカップルの半分以上です。
タイトル作品も好きですが、「課長になったら」というお話も
気に入りました（＾＾）

[hotarufujinoさんの感想 · 2013年2月28日]

腐女子ほぼ引退状態のわたしにとって今や作家買いできる数少ない漫画家の西田東。ウマヘタ？系の絵とシュールなギャグは好みが別れるでしょうが、男に夢を見ないリアルさが、究極のファンタジーたるBLとさりげなく融合してるのが面白い。サラリーマンもの、たしかにワンパターンに感じるときもあるけど、安定クオリティで安心して読める。
なんせ初期作品なので、絵がアレなのはご愛嬌。

[カスケイドさんの感想 · 2013年1月19日]

西田東初期の短篇集。BLとは目が顔の半分を覆う美形高校生のファンタジーだと思っていたので、最初かなりビックリ。こういうサラリーマンものもあるんだなあ。

高校・大学といつも自分と同じことをして、しかも自分よりはるかに巧くこなすという後輩と、それにイライラしていたはずの先輩が同じ会社でバッタリと顔を合わせたところから始まる。なぜ、後輩はいつもこの先輩から彼のモノを取り上げようとするのか。そこに謎があるわけだが…「コートぐらいくれたっていいじゃないか」にホロリ。所々に顔を出す独特の笑いもセンスがよくて、雰囲気に合っている。

このひとの線はペン先が一定していて細めであっさり。他のレビューではその絵が好みじゃないというひとが多かったけれど、わたしはこのあっさりとした線だからこそ、ホロリとするストーリーが押し付けがましくなく読者の心に訴えるような気がする。BL好きだけにしておくのはもったいない。

[madhomeさんの感想 · 2012年9月28日]

西田東先生の初のコミックス。
表題の「奪う男」を含む8つの短編集にあとがきが含まれています。

絵が特別上手いわけではないし、キャラの書き分けができているわけでもないし、ストーリーに意外性があるわけでも、特別エロいわけでもないですが。

それでもこの漫画はすごく面白いし、何度でも読みたくなってしまいます。
そしてあとがきがアレです。

ジャンルはほぼリーマンもので、いい年したおっさんたちが
泣き喚くような恋愛をしている様が見れます。
台詞回しや間の取り方のせいでしょうか。
短編なのにさらっと世界観が作れるのが凄い。
大好きな作家さんです。

[ズゴッ子さんの感想 · 2011年5月7日]

社会人ホモイパイ

[omiさんの感想 · 2010年4月7日]

なんでもお前のためになるなら投げ出したい！
不器用すぎるよ本当に

[BL用さんの感想 · 2010年2月4日]

デビュー作/短編集/
最初の頃のほうがギャグ要素が多い、というか的確でこのデビュー作は秀逸