いつか雨が降るように (バンブーコミックス 麗人セレクション)

著者 : 国枝彩香

• 竹書房 (2006年6月17日発売)

感想・レビュー・書評

[komaさんの感想 · 2016年12月1日]

安心して読める？バッドエンド短編集。暗い話が多いんだけどそれが心地よく感じられる。表題の、記憶喪失の少年を拾う話とか、同時収録の姉の駆け落ち相手に復讐しようとする話とか、暗いのにどんでん返しで返しても暗いっていう…すげーな

[beniongさんの感想 · 2016年11月3日]

ブラックです。ドラマです。さすが国枝センセです。

[banri08さんの感想 · 2015年11月12日]

これは表題からやられた感じです…　どのお話も毒を含んだような雰囲気のある作品で、「秘密と嘘」が印象深かった。あのとてつもない絶望感に突き落とされる感じ…　簡単なハッピーエンドにはならない、読ませる作品ばかりの短編集でした。じわじわと心を侵食されていく感じがしました。

[キリヱさんの感想 · 2014年8月7日]

お、重い。
でも、たまらん。

本当、読ませる作家さんですね。
短編集ですが、物足りなさが全くないという。
少しの後味の悪さが、普段ならば苦手なのですが、癖になりそうな感じです。
表題作と双子の話が好きですが、兄弟のやり切れない話（正直、弟とくっついてくれた方が良かった。この子、絶対苦労する）とリーマン物も捨てがたい。
リーマン物、もしかして一番重くて残酷かもしれないですね。

分かりやすく、この眼鏡リーマンと双子が好きです。
美人受けと地味眼鏡受けが好きなので（てへ）

そして、今更気付いたのですが、昔好きで読んでた漫画の作者さんだ（がくぶる）そうか、アナグラム。

[pompom123さんの感想 · 2014年7月10日]

真木匡一が雨の日に拾った少年は、すべての記憶を失くしていた。匡一は成り行きからその少年を「シロ」と名づけ、一緒に暮らし始める。シロと過ごす穏やかな日々の中で、孤独に荒んだ匡一は少しずつ人間らしい優しさを取り戻していくが、その幸せな日々が壊される瞬間が近づいていた…。先が読めないストーリー、思いがけない結末…衝撃の表題作他、５編を収録した待望の作品集！！嬉しい描き下ろし付き！！

[maccoriさんの感想 · 2013年9月27日]

全部読んではいないけど今のところハズレがない国枝さん。表題作はあまり好みじゃなくてアレ？と思っちゃったけど津田と仁見のシリーズと秘密と嘘がよかった～。エロなしの兄弟の話も可愛くて好き。やっぱり国枝さんにハズレなしだわ。「夏時間」はまだ読んでないので読んだら書き下ろし短編読み返そっと！

[jardin de luneさんの感想 · 2013年6月12日]

BLもの、バッドエンドでほの暗い話ばかりの短編集。それぞれは短いのに読みごたえがあって、過不足ない感じ。バッドエンドなのに胸苦しくならない。

[blkaigiさんの感想 · 2013年3月19日]

「いつか～」の最後に「夏時間」の最初の作品のその後が載っています。
「いつか～」はサスペンス調のどんでん返しがあります。
「夏時間」は、くたびれたおっさんが、母の思い出を抱えた少年をつまみ食いしちゃいます。

[米さんの感想 · 2012年10月3日]

薄暗くて重たい話を書かせたら天下一品な人だと思う。
でも単純にバッドエンドなイヤな読後感にならないのもすごい。
作者の好みの馬面不運攻が意外とツボにはまってくる不思議。

[macoさんの感想 · 2011年7月28日]

☆3.5

暗めなお話が集まった一冊。