ロマの血脈(上) (竹書房文庫)

  • 竹書房
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784812494813

作品紹介・あらすじ

シグマフォースのグレイ・ピアース隊長の目の前で一人の男性が射殺された。著名な神経学者であるその男性、アーチボルド・ポークは、致死量の放射線を浴びていた。デルポイの神殿が描かれた硬貨と、不思議な能力を持つ少女の手による絵を手がかりに、グレイたちシグマの隊員は、ポークの娘エリザベス、ロマの男性ルカとともに、インドへと向かう。一方、ロシアのウラル山脈で記憶を失った一人の男性が目を覚ました。彼は不思議な能力を持つ三人の子供から、「僕たちを救い出して」との依頼を受ける。その頃、ロシアではニコライ・ソロコフ上院議員とサヴィーナ・マートフ少将を中心に、チェルノブイリ原発を利用したロシア再興計画が進んでいた。その計画に参加させられていたのが、不思議な能力を持つ子供たちだったのだ。子供たちの能力を増幅させる人体実験には、シグマの存在を疎ましく思うアメリカのグループも関与していた…。

感想・レビュー・書評

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  • シグマフォースシリーズの第4弾。グレイの目の前で男が射殺された。その男は被爆しており、生前の足跡を追うと男の娘のもとにたどり着いた。その後謎の襲撃を受ける。男はなぜ殺されたのか? グレイの前にロマの男と少女が現れる。少女の描いた絵とロマの男の情報を下に事件を追う。
    またロシアの山脈で記憶喪失の男が目を覚ます。彼は3人の子供のちからを借りて施設を脱出する。かつてのロシアの栄光を取り戻そうとする集団とそれに関与していたアメリカの組織がグレイとシグマフォースを襲う。
    今までとは違い歴史や科学よりも超能力が主軸となっている。最後の方はオカルト全開だったがそれでも面白かった。少しずつ引き出しが増えていくのなら、シリーズの今後も楽しみです

  • 先祖代々の土地や歴史を奪われたジプシー。
    インドに起源があるとは知りませんでした!
    世界を巡った人達の目に、歴史はどんな風に見えるのだろう……

  • 長いので読み始めるのに馬力がいる。流れにのるとすいすい読める。

  • 今回はロマ(ジプシー)、超能力子供、チェルノブイリ
    といった内容
    シリーズ4作目で登場人物が増えすぎた気もするが
    ※前作から続きコワルスキー活躍
    テーマが過去とダブらないのは偉い。

    変化していくイラスト?が効果を上げている。

    二本立てで進む放射能汚染の策略を阻止できるか?

  • 下巻にまとめます!

  • シグマフォースシリーズ4

  • 今回のお話は、人間は未来を見ることができるのか?脳の能力、遺伝子のなぞを絡めて、シグマフォースという機関の生い立ちの謎も追いかける。さぁ下巻を手に冒険の続きを読もう。

  • 読書録「ロマの血脈(上)」3

    著者 ジェームズ・ロリンズ
    訳 桑田健
    出版 竹書房文庫

    p231より引用
    “「人間の脳波電気信号の集まりで、新しい
    信号への適応能力もあるため、機械へと接続
    することが可能だ。ある意味、人間は生まれ
    ながらにして完璧なサイボーグであるとも言
    えるな」”

     機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
    長編アクション小説。シリーズ第4弾上巻。
     憂鬱な用事のはしごの途中、ホームレスに
    近づかれた主人公・グレイ。施しの気持ちを
    渡そうとしたところ、反対に手のひらに硬貨
    を乗せられ…。

     上記の引用は、人の脳と機械について書か
    れた話でのシグマの学者の言葉。
    人間が元々サイボーグであるとの解釈が一般
    的になったら、その次は、ロボットが人種の
    内の一つとして認められる日がくるのかもし
    れませんね。まだまだ遠い未来のことで、私
    が生きているうちに実現することはなさそう
    ですが。
     人の持つ超常の能力と科学との関わりが書
    かれていて、少々オカルトな感が強い気がし
    ます。しかしそのうち、そういった超常の能
    力も、科学的に再現されるのではないだろう
    か、と期待してしまう書かれ方です。

    ーーーーー

  • モンクが生きていた…けど記憶が。きっと戻るよな?
    複数地点で話が同時進行する形式にもだいぶ慣れてきた。このシリーズの人物に慣れてきたせいもあるだろう。

    カラチャイ湖という世界最悪の放射能汚染湖について初めて知った。

  • 下巻でまとめて

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著者プロフィール

[著]
ジェームズ・ロリンズ
James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。歴史的事実に基づきつつ、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グラント・ブラックウッドとの共著)は、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。また、少年少女向けの冒険シリーズとして『ジェイク・ランサムとどくろ王の影』を執筆している。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

「2022年 『セドナの幻日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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