ロマの血脈(下) (竹書房文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784812494820

作品紹介・あらすじ

インドでポークの同僚、ハイデン・マスターソンと出会ったグレイたちは、パンジャブ地方でギリシアの神殿の遺跡を発見する。しかし、デルポイの巫女から現代へと連なる血筋の謎を解明したものの、ロシア側に捕えられてしまう。三人の子供たちと行動を共にする記憶喪失の男性も、カラチャイ湖の放射線に怯えながら、追っ手の猛獣の恐怖と戦っていた。廃炉となったチェルノブイリ原発四号炉を「新しい石棺」で密閉する式典が進むにつれて、ソロコフとマートフによる二つの作戦-世界各国首脳を抹殺する「ウラヌス作戦」と、地球の生態系を壊滅させる「サターン作戦」-の開始が迫る。グレイと記憶喪失の男性は、作戦を阻止することができるのか?デルポイの巫女の預言「世界は燃えてしまう」は、現実のものとなってしまうのか?人類の運命は、グレイでも記憶喪失の男性でもなく、ある一人の少年の手に委ねられることとなる…。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史は繰り返すといわれますが、繰り返してはいけない歴史もありますよね。
    自分たちの手に負えない科学の力。手を出してしまった以上、発生する業も背負い続けなければならなくなる。
    権利・責任・対価ですね……

  • Σシリーズの第四作目。
    今作のシグマフォースの戦いは、ロシアの議員による地球規模の放射能攻撃を阻止するための戦い。デルポイの巫女やチェルノブイリなど、大昔と最近の歴史的な史実をもとに組み立てられた、スピード感あるストーリー展開はさすが。
    多少、強引な理由ではあったが、モンクが生きていたのは本当に安心して、感動の涙も流してしまった。
    もし、自閉症がなかったら、人類は未だに洞窟生活を送っていただろうという言葉が興味深かった。

  • ピョートル…

  • ロマって聞いたことありますか?
    ロマ民族!
    いわゆる、
    ジプシーのことです!
    放浪する民な!
    ジプシーが差別用語らしく、
    現在はロマといわれるようです。
    これ、
    デルポイの巫女から、
    インドに移り、
    カースト制度から逃げるために定住場所を探してそのまま放浪するロマになった説!
    結局、
    霊能力というか、
    予言する力は血なんですかねー。
    と、
    いうことですかね?
    占い師的にこの辺を詳しく知りたかったんですね。
    もしくは、
    サヴァンとして生まれるとかしないと、
    得られないのか!?
    だがしかし、
    人間は3秒先のことはわかるようにできてるらしいよ!
    これを鍛えていけば、
    占い師的に飛躍的に能力開発できるのではないかと思うのですがどうだろう?

    予知予言とは別に、
    エンパシーの能力もでてきてますが、
    エンパシーってなんか諸刃の刃って感じがしませんか?
    欲しようないらないようなそんな能力。


    クールなグレイと、
    おちゃらけてるモンクのコンビだったんですが、
    前回、
    モンクが行方不明になって。
    グレイの新しいパートナーにコワルスキ参戦!
    つか、
    この時点でコワルスキはあまり好きじゃないが、
    後々にありかな?
    と、
    思うようになる。
    で、
    生き別れたグレイとモンクの再会がありますが、
    記憶喪失ですよね?
    完璧に戻るのかな?かな?
    と、
    思いつつ読み進めていくと・・・。
    内緒!
    と、
    コワルスキに彼女ができてるのですが、
    いつの間にか別れてるのよ!
    これ、
    短編?外伝?
    スピンオフなやつで詳細が書かれているらしいので、
    そちらも読みたい!
    それとは別に、
    タッカーとだっけ?
    と、
    わんちゃんのコンビのスピンオフもあるらしいけど、
    そっちは今のところ読む気はない。


    最後に、
    予言されてるグレイがいる。
    殺されるって!
    現在、
    10巻まで読んでますがグレイ生きてる!
    そのうち死ぬのかな?

  • シグマフォースシリーズ4

  • "最後は、悲しみの涙と喜びの涙で終りました。
    今回の作品で著者が紹介している科学的事実は、脳の操作や自閉症とサヴァン症候群、人間は未来を見ることができることなど。
    手に汗握る展開で楽しめることは、これまでの作品から継続的に変わりない。
    著者が紹介してくれている参考文献から気になるものをメモしておく。
    ・The Jasons:The Secret History of Science's Elite
    ・脳は奇跡を起こすThe Brain That Changes Itself
    ・Intuition:Knowing Beyond Logic
    ・Thinking in Pictures:My Life with Autism
    ・Born on a Blue Monday:Inside the Extraordinary Mind of an Autistic Savant"

  • やはりこのシリーズは面白い。

  • 読書録「ロマの血脈(下)」4

    著者 ジェームズ・ロリンズ
    訳 桑田健
    出版 竹書房文庫

    p62より引用
    “この男は自分が世の中のために必要なこと
    をしていると強く信じており、間違った行い
    は何一つしていないと確信している。相手の
    意見を聞き入れようとしない、狂信的なまで
    の信念だ。”

     機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
    長編アクション小説。シリーズ第四弾下巻。
     亡くなった科学者の同僚と合流し、インド
    北部へと向かったシグマメンバー。彼の研究
    の足跡を追いかけた先にあったのは…。

     上記の引用は、米国の情報局部局長につい
    ての一節。自信を持つのは大切かもしれませ
    んが、周囲が困るほどとなると問題ですね。
    そういう人には、どんな細かな雑用でも、全
    て一人でしてもらうようにすれば良いのでは
    ないでしょうか。
     巻末の事実解説を読んでいると、取材にも
    しっかりと金を掛けていそうだなと思われま
    す。
     解決しきれないかもしれない問題ばかりが
    増えるのならば、もう少し落ち着いて考えた
    方がいいかもしれないなと思わせる話です。

    ーーーーー

  • モンクと再会したときのグレイの喜びようには、目頭が熱くなるものがあったが、ピョートルの自己犠牲の方がぐっと心に応えた。
    それにしてもロシアの放射性物質の管理はひどいなあ…恐ろしや。

  • 決して面白くなかったわけではなく、むしろ面白かったのだけれども、なんだかなかなか読み進まずものすごく時間がかかってしまった。サヴァン症候群の話とか興味深いものがあった。
    そして何よりモンクが……どんな形であれ生きていてくれて(まぁなんとなく生きてるかなという感はあったが)嬉しかった。
    あと、個人的にコワルスキ嫌いじゃないので今回も楽しかった。他の人たち割と生真面目だから、こういう人の存在が微笑ましい。

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著者プロフィール

[著]
ジェームズ・ロリンズ
James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。歴史的事実に基づきつつ、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グラント・ブラックウッドとの共著)は、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。また、少年少女向けの冒険シリーズとして『ジェイク・ランサムとどくろ王の影』を執筆している。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

「2022年 『セドナの幻日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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