THE ARK 失われたノアの方舟 下 (タイラー・ロックの冒険1)

  • 竹書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812497968

作品紹介・あらすじ

「全ての内なる物を破壊する」-恐ろしい生物兵器によって人類絶滅計画-世界の再編と一部の人類だけを残す現代のノアの方舟-を企む、狂った大富豪ウルリック。豪華客船"ジェネシス・ドーン号"にて、人類壊滅計画の実行を図ろうとするウルリックの計画を察知したタイラー・ロックとディララは船に乗り込む。調査を開始する2人だったが、ウルリックによって先回りされ、逆にディララが拉致されてしまう。ウルリックと彼女の後を追うタイラー。世界各地での同時多発的に行われる計画の実行時間が刻々と迫る。タイラーは果たして計画を阻止することは出来るのか。そして"ノアの方舟"は本当に実在するのか?そしてそれはどのような形で存在しているのか?すべての謎はアララト山にあった…。

感想・レビュー・書評

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  • "ネタばれあり

    歴史の「もしも」と現代科学のコラボレーション。まるで、ジェームス・ロリンズさんのシグマフォースシリーズのような作品。
    聖書にあるノアの方舟。聖書に記載されているものが、長年の伝承を繰り返すうちに誤った内容のまま伝わっているとしたら?神はノアに巨大な船を作らせて、動物のつがいとノアの家族を舟に乗せ、洪水が全世界を水没させるという内容が記載されているが、実は世界を滅ぼしたものは洪水ではなく、水辺に多く発生する疫病だったとしたら?
    その疫病はプリオンで、太古のプリオンを生物兵器に変えて、ノアの方舟伝説そのものを現代で行うことをたくらむ人物を阻止するのが主人公。
    プリオンと聞いて思い出すのが狂牛病(BSE)。プリオンという蛋白質が異常発生することで発症するもの。蛋白質なので、口から摂取することで感染していくものだと思っている。牛のえさに肉骨粉(牛や羊の脊髄などが入っているもの)を使っていたため発症した。人間でも食人の風習のある部族からクロイツフェルト・ヤコブ病の症例があると聞いたことがある。また、遺伝でプリオン病が代々受け継がれている家系があるそうだ(「眠れない一族」という本に詳しい)。
    本書では、それが空気感染するらしい。空気感染し、宿主である人間をむさぼりつくすと死滅する。体が溶けてなくなる恐ろしい兵器だ。幸いフィクションなので恐れる必要はない。
    歴史に埋もれた、人類がまだ発見していない遺跡があるかもしれないというストーリーには興味をひかれる。このタイラー・ロックの冒険はシリーズものらしい。次の作品も読んでみたい。"

  • 面白い!
    今まで悩みつつ手を出さなかったのが惜しい。
    シリーズを読んで行きたい。

  • 方舟の謎が面白い!そういう視点、解釈があるのかと!

  • なかなか面白かった。ノアの方舟の謎もなかなか興味深い。次作に期待。

  • タイラー・ロックシリーズ一巻。
    タイラー・ロックがわりと頼れるいい男で気持ちよく読めます。脇を固めるのも屈強な相棒兼親友、好奇心旺盛な美女とベタなのですがそれがいいです。映画化しても映えそうです。
    内容はとてもハリウッド的。アクション満載、謎があり悪の陰謀あり恋愛ありピンチあり……とてんこ盛りでした。楽しく読めます。
    すっきりとした後味。やってやったぞ。という爽快感もあります。面白かったです。
    続編も読みたいです。

  • ノアの方舟と結びつけるのは少し科学的な解釈として無理がり、リアリティーに欠ける

  • 何度も繰り返されるアクションに疲れたりもしたけど、ハリウッド映画って、こんな感じかも。読んでるうちに慣れたのか、最終章のあれやこれやのしかけばかりは、あからさまに思えたでしたが。(。。;)

    方舟に関しての謎解きというか、作中の解釈は、なるほど…と面白かった。

  • ボイド・モリソンによるタイラー・ロックシリーズ第1弾の下巻。
    いよいよノアの方舟の謎が解き明かされる。それはこれまでの常識を覆す奇想天外ともいえる仮説ではあるものの、周到に用意された伏線のおかげと聖書の解釈の幅のおかげで実に納得できる形で提示される。
    タイラーとディララの恋に発展するかどうかという関係や、ウルリックの執拗なまでの執念も見所の一つで、ノアの方舟やそこに隠されているであろう宝、上巻でその威力を存分に知らしめたプリオン病原体など、物語の終結に向けて加速度的に収束していく。
    タイラーは最後の最後に秘密を一人で抱え込むことになるが、次作に向けて明るい展望を伺わせる終わり方となっており、読後感はすこぶる良い。次作が刊行されるかどうかは全く情報がないようだが、刊行されたら是非手に取りたいと思う。

  • 牛尾さんの音訳

  • 2014.5.16読了。

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