- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813011743
感想・レビュー・書評
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08/10/13
演出家×銀行員。
紆余曲折あって両想いになったのにラブラブというよりは砂の城みたいな危うさがあります。仄暗ーい感じ。
ラストもハッピーエンド!!という感じではないので読後感も後を引きます。同人誌でもいいからその後を読んでみたい。
静かな文章と北畠さんの絵がぴったりでした。
『おまえのからだのことなら、なんでも知ってる。だけど、俺はおまえがわからないよ。おまえの心はわからない。』148P詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文体と主人公の語り口調といい空気感が凄かった。
ストーリー自体に奇天烈さは無いけれど見えそうで見えないけどなんとなく匂わせているかもしれないところとかとにかく凄かった。
人生の午後という言葉を知った。 -
風邪をひいたときの微熱・・・37℃・・・冷静な思考と気だるいカラダ・・・微熱は一番タチが悪い。
それはこの二人の関係も同じことのようで・・・。
読んでてどこに気持ちを持って行っていいかわからない。
なのにものすごく気になる引きこまれる。
私自身も37℃という微熱に浮かされてしまったようだ。 -
★3.0。萌えたからこそ、読むのが非常にしんどかった…。追う攻と追わせる受、恋人なのに片思いのようで可愛さ余って憎さ百倍…そんなじれったさは結構好きです。攻を振り回す受の自己保身も「タチが悪い」から仕方ないかなと思う。しかし、想いが通じたかと思っても常にどこか軋んで、甘くなる一歩手前で突き落とされてしまう歯車の噛み合わなさ…。終始不安感が付き纏い、何度目かの突き落としで挫折しかけたほど…。その後を見てスッキリしたいなあ。
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まだ途中。うーん…うーーーーん
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じりじり焼かれるような緊張感と切なさがすごく良かった。
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【あらすじ】 銀行に勤める野田に突然掛かってきた数年ぶりの電話。それは、大学時代の野田の秘密を共有する男、若杉からだった。泊めることを了承してしまえば、面倒なことになる…そうわかっていながら、野田は頷かずにはいられなかった。とっくに終わったはずの関係だ…それなのに…?静かな熱病のような恋が始まる―。
やさしくしたい若杉(攻)と素直じゃない野田(受)。切ない場面は多々あって、最後は不穏な終わり方なのだけれど、通して若杉の一途でやさしいキモチに包まれた。
日常的なストーリーの話を好んで読む中で、若杉のような攻がとても好き。好みの話とは好みの攻とイコールで、読了感の重点的な部分だと、改めて思う。