交渉人は愛される (SHYノベルス)

著者 :
  • 大洋図書
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813012375

感想・レビュー・書評

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  •  
    交渉人シリーズ第6巻。
    タイトルが既にやばい。カバー絵もやばい。さらに表紙をめくった次に来る口絵が最高にやばい。口絵見た瞬間、まだ1行も読んでないのに目頭が熱くなります。

    末期癌の鵜沢父から大嫌いな鵜沢息子を助けてくれと頼まれる芽吹、しかも周防組も絡んでる…でも引き受けてしまう芽吹。笑 大嫌いな鵜沢のせいで、最終的にヤクザの集会にまで怒鳴り込んでしっちゃかめっちゃかです。

    そして今回一番の被害者であろう兵頭。すごいな、兵頭。飛び出す芽吹の前に出るには、芽吹が動くより先に自分が動かないといけない訳で。芽吹の行動心理を完全に把握してます。流石です。愛の戦士です。スパダリの鏡。

    あと、鵜沢。ヒール役をこなした彼には助演男優賞をあげたいくらいです。1巻目からただひたすらに、ブレる事なく改心する事なく最後の最後まで腐りきった碌でなしを演じきった彼にレッドカーペット歩かせたい。笑
    しかも1〜6巻まで関わってるのに挿絵にすら出て来ないっていうね!1巻に後ろ姿が載ってるくらいか? しかし三十過ぎてこれじゃ相当病んでますね。改心することは無さそうですが、取りあえずその辺でおっ死んじゃわないように生きてほしい。笑

    そして、最初の結婚式騒動がこんなエンディングに繋がるとは。卑怯すぎる素敵ラストシーンに言葉が出ません。サゲは言葉少なに…とは言えど、こんな爽やかにさらっとでも誰が見ても理解るサゲ、美しすぎる…やっぱり卑怯だ…!笑

  • 鵜沢組、行く末心配してたけど、やっぱりこうなりましたか。
    高校時代、兵頭と鵜沢はつるんでいて(仲良くはなかったかもしれないけど)同じ人を抱きたいと思ってたくらい似たところがある2人だったのに、いつからこんなに向かう先が大きく離れたんだろう。

    マリオの中に良心があると信じたい。

    終盤、兵頭が芽吹をかばった時、芽吹が腹立たしかったし兵頭の愛の強さに涙出そうになった。
    こんなに真っ直ぐに芽吹を愛してる兵頭がやっぱり好きだ!

    親分さんって全然出てこないなーと思ってたら最終巻で出てきましたか。やっぱりかっこいい親分さんだったな。
    芽吹はこれからも事件に巻き込まれそう。交渉人の仕事関係だったり、兵頭のヤクザ関係だったり。
    これからもチームで力を合わせて、そして兵頭がサポートして解決してくのかな。

    本当に素敵な作品です。大好き。

  • 1.交渉人は黙らない2.疑わない 3.振り返る4.嵌められる5.諦めない6.スウィーパーはときどき笑う7.愛される8.休めない

  • シリーズ完結編。
    ま、なかばおまけ的な感じかな。本来の意味でのクライマックスは前作だったと思うので。

    そして今作は芽吹が頭脳戦、心理戦ではなく、肉弾戦になってるあたりが物語の作りとして面白いなー。
    腕を差し出す芽吹の魂は第一作からブレてないし、芽吹をかばう兵藤の芽吹への思いも変わらないし、そんな二人のラストシーンは胸にきますね。
    出だしの小咄(?)がけっこう重要なポジションのこのシリーズ、ラストシーンはにくい限り。

    脇役までがしっかり生きているシリーズなので読んでいて飽きなかったです。
    わりと「ラブ」を前面に出しながらもしっかり事件もあるという、上手い作家さんだなと思った。
    他も読んでみてもいいなと思わせる。

  • 結婚おめでとう!!!!!

  • 交渉人シリーズの最終巻。前作で或る程度腹をくくった芽吹がいよいよ腹を決めたの巻。相変わらず登場人物がみんな面白い。芽吹もだけど、今回ヒットだったのはデコトラ転がす桃子嬢(笑)。頼れる男、キヨの話ももっと読みたいなあ……。

  • 2014年読了

  • 交渉人シリーズが一区切りした。芽吹の一人称で進む話は、所々に垣間見える兵頭の愛情に泣けてくる。煙草を控えたり、トワレを替えたりは勿論のこと。一度壊れかけた関係だからこそ…言葉や仕草に見え隠れすることが愛おしい。芽吹にいたっては、自覚が自信に変わり兵頭を欲している。なのに!まだ関わってくるのかよー鵜沢め。ただの当て馬だと思ってたのにキーパーソンだったとは…。
    今回ゲストの桃子のキャラがいい感じ。流石のテツでも芽吹にせまるとは思わなかっただろうね。あとみんなプライバシーって知ってるのかな?って位、情報仕入れすぎ 笑

    兵頭が撃たれてから、芽吹が座木と交渉し終わるまでの緊張感がやばかった。芽吹の自己犠牲精神はもう恐いくらい…全部わかってて、自分を捨てれるってすごい。ほんとに生きててくれてよかったよ。兵頭までいなくなったら、今度こそ芽吹は自分の闇に勝てなかっただろうから。。

    退院してからの2人は正にダメ夫と口煩い嫁w 些細なケンカとはいえ、ワガママが言えてる証拠。惚気にしか聞こえない(°∀°)♡最後の教会での2人の姿は、もう男同士とか関係なくて。2人で一つのような幸せな姿でした。完結はして欲しくないけど、大満足で号泣です。この作品に出会えてよかった。

    でも牛乳パックは勘弁してください 笑

  • 読み終えた今…なんだろう今までの二人の葛藤や試練や色んなものが溢れてきて胸がいっぱいになりました。
    毎度の如くぼろぼろになりながら座木に両手を差し出す芽吹には泣かされました。そして身を挺して芽吹を守った兵頭にも(;д;)
    ラストの教会のシーンは今までの出来事全てを克服して穏やかな顔をした二人で…またその光景が誓いを交わした結婚式のようで…奈良さんのカットも美しくて素敵でした。
    もう本当に二人が好きで好きで…(*≧艸≦)昼間は逆転して兵頭が口煩い嫁に、芽吹がだらしない旦那になるところもたまりませんww 新刊でまたラブラブな二人に会える事を楽しみにしています!

  • あー、完結しちゃったよ~。でもあとがき読むと番外編とか何かありそうで良かった。七五三野に焦点を当てた話なんかもあるといいな~。今回登場の桃子ちゃん、結構好きだしこれっきりのキャラでは惜しいな。兵頭と芽吹は今後何があろうと安心して見ていられる終わり方でしたね。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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