眠り王子にキスを (SHYノベルス313)

著者 :
  • 大洋図書
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813012818

作品紹介・あらすじ

デリのオーナー兼シェフの堀篤史には、気になるお客がいた。人懐こい笑顔にスーツがよく似合うサラリーマンと思しき男だ。週に二回ほどやってくる彼とかわす会話が、最近の密かな楽しみだった。彼の人懐こい笑みを思い浮かべると胸の奥に小さな火が灯るのだ。でも、傷ついた過去の経験から、篤史はもう一生恋愛をしないと決めていた。それなのに、彼-宮村に料理を教えることになって!?番外編コミック『赤ずきんちゃんの誘惑』も特別収録!

感想・レビュー・書評

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  • 『いつも王子様が❤』を読んで久しぶりに月村さんを手に取りました。リーマン・宮村×デリのオーナー・篤史。過去、家族との確執に傷つき一生恋愛はしないと決めひっそりと生きてきた篤史。優しくて不器用で切ない… そんな中で出会った、暖かで真っ直ぐな宮村に惹かれ想いを育てていく。展開は王道だと思うけど、じんわりとくるお話でした。宮村のお母さんの言葉に泣いた… それに引き換え最悪な篤史の家族! 読んでいて本当に気分が悪くなったよ… おまけマンガ『赤ずきんちゃん』は可愛かったです。

  • 読後、心がふんわりと暖かくなるようなお話。
    自分がゲイであることが家族を深く傷つけてしまったと自分を責めながら、ひっそりと暮らしている篤史。
    自ら経営しているデリ兼料理教室の顧客として通ってくる宮村に密かな憧れを抱いている。
    何事も控えめな篤史に対してニッコリ笑ってグイグイ押してくる宮村の屈託のなさに、明るくてやさしい人柄に、どんどん惹かれていく自分を篤史は必死で押しとどめようとする。
    理不尽な家族との軋轢もすべて自分のせいだと受けとめてきた孤独に、健気に耐えている篤史がとてもいじましい。
    一生誰も好きにならないと心に決めていた篤史の前に、神様の贈り物みたいに現れた宮村。
    宮村への止められない恋心に舞い上がったり自己嫌悪したりする様は頼りなくてかわいらしくて、宮村じゃなくても放っておけないと思う。
    生まれて初めてちゃんと好きになった王子様みたいな人(ノンケ)が、実は向こうも一目惚れだったとか、及び腰な篤史にしびれをきらして、突如自分の家族の前で『一生添い遂げたい』とカミングアウトして強引に外堀を埋めたりとか、宮村の家族の方でも好意的に暖かく篤史を迎えいれたりとか、それはもう本当におとぎ話なのだけど。
    そう、でもおとぎ話のどこが悪い!!
    胸のうちが温もっていくようなぬくぬくとした心地よさに浸っていたくて、もっともっとふたりの幸せをこのままずっと読んでいたいと思った。

    • haruさん
      こんにちは。本当に、とてもステキなおとぎ話でしたね。こういうおとぎ話は、ずっと大切にしたいです。
      valancyblueさんのレビューも、...
      こんにちは。本当に、とてもステキなおとぎ話でしたね。こういうおとぎ話は、ずっと大切にしたいです。
      valancyblueさんのレビューも、とても丁寧で、拝見していて楽しかったです。ありがとうございました。
      2014/01/24
  • 木下先生のコミックス「いつも王子様が」とのコラボ小説。
    初読み作家さん。

    リーマン・宮村×デリのオーナー兼シェフ・堀篤史。
    傷ついた過去の経験から一生恋はしないと決めていた篤史…。

    もうね最初から堀さんの気持ちが切なくて悲し過ぎてウルウルT^T
    宮村のお母さんがまた良い人で…。最後の宮村のお母さんと堀さんの会話に涙が…。
    宮村は堀さんをうんとうんと甘やかして愛するんだろうな〜
    しかし、堀さん…。コミックスではすごい大人の男!だったのが実はすっごく可愛い人だった(๑′ᴗ‵๑)

  • キャラ同志の会話がぶった斬りというか、気遣い屋さん設定の人や繊細設定な人がこんな失礼スレスレな身も蓋もない返し方をするものなのか…と違和感を持ったり、まだ相手との距離感が微妙なうちにヘビーな身の上語りを唐突かつ頻繁に挟むなどの不自然さが気になり、その為かストーリー自体も先に展開が決まっててそれにキャラの言動を強引に乗せているように感じられ、始終読みずらさがありました。ただどこのレビューを見ても反応が暖かいものが多かった為、これは作品の良し悪しではなく単に私自身の肌に合わなかったのかと思います。。
    もし世の中に本当に性的マイノリティの身内にここまで非人道的な対応をする人がいて、マイノリティというだけでこんな理不尽な思いをしている方がいるのならと考えたら恐ろしくなる、そのくらい主人公が受けてきた仕打ちは辛いものばかりです。
    主人公が最後には幸せになれる話は好きなのでそこは良かったです。
    残念ながら肌に合わなかった為か肝心のキャラに感情移入が出来なかったのでBLとしての楽しさは薄かったです。ので星低めで。

  • 再読。月村奎さんと木下けい子さんのコラボ作品。『いつも王子様が❤』の70ページに朝比奈巧がチラッと登場する。

    デリオーナー兼シェフの堀篤史×宮村周平(サラリーマン)。宮村が堀の料理教室に通う。

    「逆に、知ってる相手に『抱いてくれ』って頼む方がハードルが高くないですか?」
    「俺だったら、喜んでお受けしますけど」(147ページ)

    「好きすぎて、気持ちがつりあわなくて、疲れちゃたんです。」(156ページ)元カノの気持ちに共感した。もえぇ…。

  • 先に「隣人は恋人のはじまり」を読んでしまって、宮村と篤史のカップルがきになって即読みました!
    すっっっっごくよかった。めちゃめちゃ泣いてしまいました(涙)

    篤史の家庭環境があまりにも可哀想で、不憫で、自分を強く責める篤史がかわそいうでした。
    それでも宮村に恋をして、必死に気持ちを抑え込む姿があんまりにも可哀想でした。
    宮村がめちゃめちゃ優しくておおらかでたくさんの愛情で篤史をほぐしてくれる姿が感動的でした。
    宮村家の理解と愛情も素晴らしかったー!
    これからたくさんしあわせになってもらいたい、二人です!

  • 2018/04/28
    最後の最後、泣けました。
    お互い好きなのに、なかなかうまく伝えられず、じたばたするところが切ない…。
    相手を思うからこそ、身をひくことを考えたり、相手を思うからこそ、一緒に幸せ生活を送りたいと一歩踏み出したり。
    宮村さんの器のデカさがステキ!!

  • 攻めは宮村さん、受けは篤史さんです。

    篤史さんは、自分のセクシャリティが大きく影響し家族との関係もよくありません。
    自分のセクシャリティに強いコンプレックスを抱えています。
    恋愛にとてつもなく臆病なのに、常連客の宮村さんと友達になり嬉しい様子や、その先を期待する内心は慎ましく可愛らしいです。

    宮村さんははきはきした性格で、人付き合いの希薄な篤史さんの懐へどんどん入り込んでいきます。もちろんお友達として。
    でも、終盤では包容力たっぷりで篤史さんを幸せにしてくれます。

    宮村家の母、娘夫婦、姪っ子も温かい人々です。

    ふたりが両思いになる過程までと初エッチまでの過程、是非一読して欲しいです。

    最後に余談ですが素朴なピザが食べたくなりました。

  • 玉ねぎドレッシングは美味しい。

  • はう〜激萌え

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