Tonight,The Night (SHYノベルス)

著者 :
  • 大洋図書
3.98
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本棚登録 : 203
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813012993

作品紹介・あらすじ

ある夏の日、熱中症にかかった真知は、偶然とおりかかった佑に助けられた。真知の実家は和菓子屋で、佑は得意先のひとり息子だった。報われない恋をしている大人とまだ恋をしらない子ども、真知・二十一歳、佑・十二歳、それが出会いだった-。以来、佑はなにかと真知に懐き、少年らしい潔さとまっすぐな心を向けてくる。そして佑は真知に想いを告げる。「俺、真知が好き、どうしたらいいの」と。幼い告白に真知の心は揺れ-。

感想・レビュー・書評

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  • 小6×大学生からの、高3×社会人
    9歳差。付き合う段階が早くてびっくり!6年間ずっと純愛貫いてたの尊い…!大人びている小学生の攻め、少年から青年へ成長していく過程が1年単位で描かれていてどきどきでした。身体は繋げてないのにやらしい…!ってなる場面もあり新たな扉が開けました(笑)やっと迎えた初夜、攻めは余裕ないけど、受けのこと大事にしてるのも伝わってきてすごく萌えました。全体的に優しく温かい印象の作品。年下攻めの良さがぎゅーっと詰まってる!欲を言えばもっとこの先も読みたかった!

  • 2021/06/05-06/09

  • 二人の経験を見守るのが好きな自分にとってはとても読み応えのある良作でした!
    書き方はいかにも一穂先生というかんじ。エモエモ。
    個人的には、もう少し先も読みたかった、、
    社会人になって、はじめて「おなじ」立場になる二人に逢いたいです。とても。

  • 小学生×大学生
    なかなかの年の差カップルですが、なんとなく『雪よ林檎の香のごとく』を彷彿とさせます。
    年の差のもどかしさを描くのが上手いのかな!

    お得意様の家に実家の和菓子屋の菓子を届けに行った真知は暑さで途中で動けなくなってしまう。
    助けてくれたのはそのお得意様の家の息子の佑だった。
    出会いから小学生のくせにやたらと男前な佑。
    自分の正しいと思うことを真っ直ぐにやり遂げるオトナな小学生だった。
    しかし彼は母親との関係が悪かった。真知は可哀想。ではなく、そうしたいと思ったから、何かと大人の立場で佑の助けになっていた。
    そして小学生の佑に告白され…

    後半は1年ごとに成長していく2人がショートストーリーで流れていくような構成で、前半の小学生×大学生がじっくり描かれてます。

    とにかく佑が大人の男前なので、そんなに違和感ないカップルではあるんだけど、どんなにオトナでもやっぱり幼い部分や、子供だからできないことはあって、それを少し真知が補ったりもするんだけど、どんどん佑も年齢も大人になって最終的には最強イケメン出来上がりみたいな。
    真知、青田買い成功。

  • 12歳と21歳の年の差カップル。
    初めはその年の差にハラハラしたけど
    純粋に誠実に恋をする二人は許したくなりました。
    ちゃんと6年待ったし!

    大人になり始めた12歳と
    大人になり切れていない大学生という
    絶妙な年齢の差が織りなす繊細さは
    読み応えがありました。

    しかし一番モヤモヤしたのは佑の父親です。
    未熟な母親を愛するのはいいけど
    それを知ってて留守がちってどうよ。
    しわ寄せが全部子供に行ってるじゃん。
    そんな奴に子供を作る資格はないよ。

    「(佑は)かわいそうじゃないよ」は
    お前が言うな!って思いました。

    でもまあいいです。二人が幸せにさえなれば。
    逆境のおかげで佑はいい男に育ちましたしね!
    6年待った挙句のエロは丁寧で良かったですw

  • 挿し絵が絵津鼓だよ~それだけでウレシイ。
    出逢った当時12さい小学生と21歳大学生のふたりが
    6年かけて結ばれていくストーリー。
    ショタ物ではないな、12歳だったコは素敵な青年になって27歳を抱くからな。
    幼いことはけして肉体をつなげず、感情と精神関係を育んで
    いく丁寧な恋愛時間にうっとりしたし、道義に外れたこと
    はなにもしてないふたりの清潔さ。
    安心して読めた。
    しかし、ママはひどい。母性がうすく、言葉と振るまい
    が不器用で感情むきだしの女がとんなに子供の心を
    傷つけるか、知ってるから。

  • 佑が小学生とは思えない男前です。

  • 代表作のひとつ「ふったら・・」が自分に合わなくて、ちょっと避けてた作家さんだったんですが…。自分の好き設定が詰め込まれたこの作品に、克服する気持ちで読んでみたところ萌え死にました。

    小学生~大学生×大学生~社会人の、長いスパンで二人の成長を追った切なくて可愛い、きゅんきゅんする話でした。攻めが小学生なのに大人びていて我慢強く、男らしい。攻めが母親に張り手くらわされて泣いた理由が…はっとさせられて鋭い感性を感じた。
    エロも年下の男の子!って感じが前面に出てて垂涎ものでした。成長にあわせてスケベ度が上がるのがたまりません。
    素晴らしい私特な作品でしたが攻めのパパの懐が大きい割には奥さんが野放し状態が唯一引っ掛かりました。
    とりあえずありがとう、ごめんなさいが言える大人になりたいです。ということで、今まで敬遠しててごめんなさい、一穂先生

  • 小学生×大学生のピュアなラブストーリー。

    年の差のもどかしさ、だけどそこを超えた純愛に胸打たれました。

    ちょっと大人びた小学生の佑が成長して、ちょっとこずるい、でも直知が好きになったまっすぐな潔さと純粋さを残したまま成長していく姿はたまらなかったです。
    子供って本当に成長が早くて、こっちが何も変わってないのに、いろんなところが成長してる直知の焦燥だったり、変わらないでって気持ちもすごくわかるしで、きゅんきゅんと甘切なくなりました。

  • 佑は見た目は可愛らしい子供でも 環境のせいで大人びているのかもしれない。
    瀬津をめぐる真知VS宥子。
    真知をめぐる瀬津VS佑。

    苦手なタイプの女性が二人。大人でないと扱えない。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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