- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813020400
感想・レビュー・書評
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今はいなくなってしまった黄金町にいた人々をつづった本
なんかどうにも好きになれなかった
なんというかその世界の表面をなでて刺激的な内容を述べているだけのような
もっと深く踏み込んだ内容で読みたかった
一般的にこういうものだろう
というのを実際にそうでしたよと書いているだけみたいな
遠くから眺めて大まかな分類にしてしまえばそうなるのかもしれないけど、
そこには確実に一人一人の人がいる
その人々の思いは細かく踏み込んでいけば同じはずがない
また、大まかな話だとしても、
そのエピソードが生々しければもっと読んでいて感じるものがあったんだと思う
どうも写真家っぽいので、写真がメインなのかな
かつてあった黄金町の風景表面を描写したようなそんな感じか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
黄金町に生きた女達が、写真を通して生き生きと鮮烈によみがえる。
写真に負けない文章量のルポも読み応えがある。作者は女の母国まで足を伸ばして、ある死んだ娼婦を追う。好奇の目のレベルではない、心を寄り添わせて人間へのまなざしが印象的。
拙作、『パール食堂のマリア』参考文献。 -
かつての横浜・黄金町に存在した娼婦街で働いていた娼婦たちの素顔に迫った本。 どのように日本にやってきて、いかにして娼婦となったか。 莫大な収入の代償として失われた命……。 横浜でもっともアンダーグラウンドな世界を取材した作品。
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現在ではその影が薄れているそうですが、横浜・黄金町といえばこうして春をひさぐ人たちのメッカでした。ここで被写体になっている女性たちは海外から日本に来て黄金町で働いている女性たちでした。貴重な記録です。
事情があって泣く泣く古本屋に売ってそれでも未練があってこうして書いて紹介している本です。現在はなくなってしまったそうですが、横浜、黄金町は昔から『ちょんの間』で有名な赤線・青線地帯で、2005年に徹底的な摘発があってからはそういうところはなくなってしまったそうでが、この写真集に写っているのは当時、外国から来て黄金町で春をひさいでいた女性たちのことが写真と文章で淡々とつづられています。確か、南米やヨーロッパから来た女性が多かったような気がします。
『なぜ、僕はこういうところや場所に惹かれるようになったんだろう…?』
時々僕は自問するのですが、日ごろ、ベールに包まれて除くことのできない人間のそういう『ドロドロとした闇』の部分に真実があるのではないのか?ということがいつも心のどこかにあるからだ、と思っています。
でも、『闇』に魅入られすぎるとそこから抜け出せなくなるし、『日の光』を浴びることができなくなるので、あまりそういったところには現在は近づかないようにしています。よろしければご一読を…。 -
怖い本です。
港の向こうは一大商業地帯として栄えているのに、
こちらは赤線(だった)。
そんな赤線地帯で働いていた外国人娼婦達のポートレイト。
衝撃的です。