新・国際社会学

制作 : 梶田 孝道 

• 名古屋大学出版会 (2005年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[山葵さんの感想 · 2012年5月4日]

政治比較論などの入門にもお勧め。さまざまな身近な例を提示しながらグローバルとローカルの複雑な関係を説いている。

１．国際移民の社会学
２．エスニシティの社会学
３．ネーションとナショナリズムの社会学
４．ジェンダーと国際関係の社会学
５．宗教と国家の比較社会学
６．ＥＵにおける人の国際移動
７．グローバル化の諸力と都市空間の再編
８．トランスナショナル・メディアの可能性
９．国境を越える社会運動
１０．ＮＧＯとグローバル市民社会
１１．アイデンティティ・ポリティクスのジレンマ
１２．他文化主義政策の現在
１３．社会主義後の他民族状況
１４．経済発展とエスニック関係
１５．在日韓国・朝鮮人の変貌

一つ一つの章は短く、その割には内容が難解であるが、すべてを理解しようとするよりは、これらの事例や理論をたくさん目にすることで、応用していく力をつけていきたいものである。