ヨーロッパ統合史

著者 :
制作 : 遠藤 乾 
  • 名古屋大学出版会
3.40
  • (1)
  • (2)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815805838

作品紹介・あらすじ

政治・経済から軍事・安全保障、規範・社会イメージにわたる複合的な国際体制の成立と変容を、近年公開の進んだ膨大な史料に基づいて内容豊かに描き出し、今日にいたるヨーロッパ統合の新たな全体像を提示した初の本格的通史。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 共通通貨ユーロやECJ判決等に象徴されるように、国際的なアクターとしての影響力を増大させてきたEU・ヨーロッパ。本書はヨーロッパ統合の過程を豊富な海外文献を駆使して描き出し、各国の思惑と行動から紡がれた道程を通史的に検討する。

    通読すればヨーロッパ統合が決して単線的なものではなく、各国の利害をすり合わせながら、紆余曲折の果てに進められた「未完の産物」であることが理解できるはずだ。統合のコンテクストは時代と共に変容し、その都度異なるかたちで統合が進められてきたのだ。

    「統合史」として、ヨーロッパにおける政治・経済、軍事・安全保障、社会規範の変遷がバランスよくまとめられた良書。

    個人的には本書に加えて
    原典資料を集めた兄弟本『原典 ヨーロッパ統合史』(2008)
    統合の多面性に焦点をあてた『複数のヨーロッパ』(2011)
    もオススメ

  • 出るのを2年待った。初任給で買った。まだ読んでない。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

北海道大学大学院法学研究科教授
主著に,The Presidency of the European Commission under Jacques Delors (単著,Macmillan,1999年),『ヨーロッパ統合史』『原典ヨーロッパ統合史』(編著,名古屋大学出版会,2008年),『グローバル・ガバナンスの歴史と思想』(編著,有斐閣, 2010年),『グローバル・ガバナンスの最前線―現在と過去のあいだ』(編著,東信堂,2008年)など。


「2011年 『複数のヨーロッパ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤乾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×