- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784816354090
作品紹介・あらすじ
毒はどのように利用され解明されてきたのか、文化的・歴史的にアプローチする。
感想・レビュー・書評
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2003年ナツメ社刊の図解雑学シリーズ「毒の科学」の大型版、改訂版とも言える本だと思う。
内容は、毒と人間の歴史、毒の科学(分類方法、身体への作用)、毒と人間の危険な関係(規制薬物の麻薬など、化学・生物兵器、公害物質、放射能物質)、毒をもつ動物や植物、毒の有効活用の5章である。
図解が多く、読んでいても分かりやすい本だと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書録「毒の科学」5
著者 船山信次
出版 ナツメ社
P71より引用
“人類は有史以来、いろいろなもの(化合
物)を毒や薬として利用してきた。しかし、
毒とは「もの」に備わっている性質ではなく、
結局は使い方によって決まる。私たちの生命
維持に不可欠な水や食塩も量が過ぎれば毒と
なり、空気も血管内に注射すれば命にかかわ
る。栄養のある食物も、量が過ぎれば毒にな
る。”
目次から抜粋引用
“毒と人間の歴史
毒を科学する
毒と人間の危険な関係
毒をもつ動物や植物
毒の有効利用”
薬物博士である著者による、人類と毒との
関わりについて著した一冊。
歴史的な解説から生活や医療での利用につ
いてまで、イラストや写真などと共に書かれ
ています。
上記の引用は、毒と薬の違いについて書か
れた項での一節。しっかりとした知識のもと
で利用すれば、たとえ猛毒であっても害を受
けることは少ないのでしょう。どのようなも
のでも、使いようによるということなので
しょうね。
こうして毒に関する本を見ていると、私た
ちの生活がいかに毒物によって支えられてい
るかということが分かります。
イラストや写真が殆どカラーで目に楽しく、
索引がしっかりと作られていて、参考文献も
数多く紹介されています。力を入れて作られ
ていると思われる一冊です。
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著者は、薬学の有機屋さん(だった気がする)。
生物でのメカニズムから分子レベルでの毒の議論。
自分の専門+ちょっと離れたとこでの説明だったから面白かった。
電車内で読んでて2回降り損ねた。
毒に興味ある、化学・生物屋さんにはいんじゃないかと。 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:491.59||F
資料ID:95130451
毒=薬? 毒と薬は切っても切れない関係にあります。本書は、天然物などの身近な毒から化学・生物兵器に至るまで、数多くの‘毒’について書かれており、‘毒’の歴史、使用された背景など、薬学生の教養として必要なことがいっぱい詰めこまれています。‘史上最強カラー図解’とあるように、図はとてもきれいです。一度、手に取って観てください。
(天然薬物構造化学研究室 中谷尊史先生推薦) -
身近に生えている植物、普段何気なしに使っている物に沢山毒があるだなんて驚き
綺麗で好きだった花にも毒があったし、
小学生の時に摘んで食べていた実も今思えば危険な物だったのかもしれない(笑)
オールカラーで最後まで楽しめました -
毒と人間の歴史や、身近にある毒、ニュースを賑わわせた毒など、わかりやすく書かれています。
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毒と薬の違いは、人間に対する反応がポジティブなものかネガティブなものかというだけで、実はその境界は明確には引けない。確かに、有効な薬であっても処方によっては毒になるわけで、正しい知識を持っておく必要はある。
毒の歴史から、分類、毒を持つ動植物など幅広く、しかもオールカラーで扱っていて、さながら「毒図鑑」の様相、勉強になる1冊でした。 -
一通りの知識を得るには良い本。
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【新刊情報】毒の科学 491.5/フ http://tinyurl.com/br7vbhn 毒の誕生には人間との関係(歴史や文化)が大きく関わっている。毒と人間の歴史をたどりながら、毒がどのように利用され解明されてきたのかを科学的な視点から紹介する。 #安城