日本野鳥歳時記

著者 :
  • ナツメ社
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本棚登録 : 43
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784816359545

作品紹介・あらすじ

この本は、季節との関わりをテーマに、日本の野鳥を様々な視点から知る楽しさを感じていただけるように作りました。登場する鳥たちは、計145余種。そのうち85種をメインの扱いとし、春、夏、秋、冬の各季節の章ごとに「旬」の鳥を選び、生態写真とエピソードでご紹介します。呼び名の由来から昔話、伝説の紹介、古典文学での扱われ方、日本だけでなく古今東西の価値観の対比など、人と鳥との関係を伺わせる題材を中心に書きました。

感想・レビュー・書評

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  • 野鳥写真家である著者が、北から南まで、日本各地で見られる鳥たちを四季毎に紹介した本書。

    自然体の美しい鳥たちの写真が目を引きます。写真も素晴らしいですが、各々の鳥の説明がとても丁寧で読み応えがあります。生物学的な特徴はもちろん、歴史や文学との関わり、小話など多岐に渡ってユニークに書かれ、写真集とは一線を画した魅力があります。“歳時記”と謳っている通り春夏秋冬でまとめられ、思わず一年を通して空を仰ぐのが楽しみになります。
    日本由来の鳥たちが環境の変化に脅かされることなく過ごしてほしいと願って止みません。

    ~memo~
    「瑠璃鶲(るりびたき)」の鮮やかな青
    「赤啄木鳥(あかげら)」の特徴的な朱
    「黄鶲(きびたき)」の黒と黄のコントラスト
    「五位鷺(ごいさぎ)」の灰色がかった紺色の羽 …

  • 写真を求める人には物足りず多少は知ってる人向け

  • まず夏の鳥から読みました。バードウォッチング始めたばかりですが季節性が高いんですね。冬が楽しみ。名前の由来など興味深い内容でバードウォッチングの奥深さを知りました。

  • これまで写真集の類は本棚に入れてこなかったけれど、この本はとても文学的なので、入れてみた。
    作者は野鳥写真家。美しいだけでなく、野鳥の貴重な瞬間をとらえるもの、また作品としてとても美しいもの、選りすぐりの写真が満載。
    それだけで、じゅうぶん堪能できるのだけど、この本がほかの野鳥写真と一線を画すのは、野鳥の呼び名や歴史などにも触れていて、思いがけない知識が得られること。また、環境の悪化によって、いかに鳥たちが生活を脅かされているか、社会的な目も外さない。写真集でも図鑑でもない、大橋さんならではの本になっている。

  •  大橋弘一著「日本野鳥歳時記」、ナツメ社、2015.12.31、1600円+税。春夏秋冬毎に見たい鳥が区分されて、きれいな写真と共にわかりやすく楽しい説明がなされています。図書館で借りて、すぐに購入しようと決めた本です。
     志川節子さんの「花鳥茶屋せせらぎ」(2015.9)を読むに際し再読しました。この本は鳥の呼び名、昔話や伝説、文学との関わりなど興味深い内容で気に入っています! 2015.12発行です。
     今年の冬も鳥たちに癒やされました。餌を捕る本来の能力を阻害してはいけませんので、3月に入れば徐々に餌やりを終了したいと思います。ヒヨドリ、椋鳥、メジロ、シジュウカラ、オナガ、スズメたち、有難う!ピーヨピーヨと小鳥を蹴散らして餌を食べるヒヨドリ、ほぼ日本だけを生息地にしている珍しい鳥で、平安時代は貴族が名前をつけて飼ってた一番人気の鳥だそうです(^-^)

  • 鳥好きには感動物の美しい写真。
    四季に分かれていてわかりやすい。
    説明も丁寧。

    ヒヨドリは東アジアの極めて限られた 地域にしか生息しない貴重な鳥なんだ!

    キクイタダキ、可愛いすぎ。

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著者プロフィール

野鳥写真家。東京生まれ。札幌在住。幼少の頃に見た鳥類図鑑に魅せられ、会社員生活を経てこの道へ。北海道を拠点に全国の鳥を30年以上撮影し、野鳥の伝道師として出版、講演、文筆活動やテレビ・ラジオ出演などで野鳥の魅力を発信。鳥の語源や文学作品との関連など幅広い取材による独自の野鳥雑学解説が好評で、代表作『庭で楽しむ野鳥の本』(山と溪谷社)はただいま11刷のベストセラー。他に『野鳥の呼び名事典』(世界文化社)、『日本野鳥歳時記』(ナツメ社)、『北海道野鳥ハンディガイド』(北海道新聞社)、『ふくろうたちのひとりごと』(中西出版)など著書多数。日本鳥学会会員。日本野鳥の会会員。日本自然科学写真協会会員。ウェルカム北海道野鳥倶楽部主宰。

「2018年 『もふもふもふもふ~ ふくろうの赤ちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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