小川未明新収童話集 3 昭和3-10年

制作 : 小埜裕二 

• 日外アソシエーツ (2014年2月25日発売)

作品紹介・あらすじ

これまで知られていなかった定本童話全集未収録の作品を発表年順に翻刻収録した童話集。３は幼年童話など多彩な展開。「冬のない国へ」など全103作品を収録。各作品の初出・底本など書誌情報も記載。

感想・レビュー・書評

[setuさんの感想 · 2014年4月20日]

昭和初期の未明作品・・
子供向けばかりではない作品の数々が収められています。

昔言葉ですが、内容は・・生活の苦しさそのものが感じられ・・胸に響きます。
一年の半分が雪に埋もれた「冬のない国へ」・・
いつの時代も、夢やぶれながら次の夢へとつなげていく、人の生き方が表現されています。

著者プロフィール

（監修）
文学者。金沢大学文学部、筑波大学文芸・言語研究科博士課程において日本近代文学を専攻。上越教育大学副学長及び教授を経て、現在は上越教育大学大学院学校研究科教授。小川未明、宮沢賢治、三島由紀夫など大正・昭和期の小説や童話を研究し、現在は小川未明文学館専門指導員、小川未明研究会主宰。著書に『小川未明に親しむ』『童話論宮沢賢治―純化と浄化』（ともに蒼丘書林）ほか編著も多数。

「2022年 『宮沢賢治童話集　猫の事務所・銀河鉄道の夜など』 で使われていた紹介文から引用しています。」