2020年に大差がつく長期投資

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  • 産経新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784819112512

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  • ・日本は借金大国(国民一人当たり800万円)
    ・銀行は国債を大量購入し一杯一杯だが、黒田総裁の日銀が国債を購入することで大事に至っていない
    →国債を購入し、紙幣を増刷することは価値を下げることに繋がる
    ・誰かが国債を売り出したら暴落が止まらなくなる
    →国債がほとんどの運用先である年金だって減る
    ・成熟経済は生活消費と長期投資
    ・応援したい企業へ投資
    →応援者が多い企業は株価の底入れも早い。ここで応援株を購入
    ★共通しているのは、市場暴落時に購入することだろう

    ・国策で個人の金を銀行に集め、銀行が産業界に融資した。しかし、景気上昇により産業界は資金が蓄積し、銀行からの借り入れは不要となったが銀行へはお金が集まってきた。行き場のない金が土地、株のバブルを生んだ。
    ・企業リサーチはみながやっている。差がつくのはここではない。売り時買い時が一緒になっては儲からない。
    ・目先は無視、5年後10年後を見据えてその企業へ投資。
    ・株価は景気や業績に先んじる
    ★金利上昇局面で債権は暴落しうることが難しい。
     →景気失速時は債権、上昇時は株式、高金利時は現金。局面に応じてポートフォリオを変化させる。
    ・なになに関連銘柄は短期投資専用
    ★国債バブルがはじけると株式へゆっくりと移行していく。グレートローテーションが静かに進行中

  • 【10,000冊PJ/28冊目】

    2020年に大差がつく長期投資
    著:澤上篤人(さわかみ・あつと)
    さわかみ投信取締役会長。1947年、愛知県名古屋市生まれ。
    1973年、ジュネーブ大学付属国際問題研究所国際経済学修士課程履習。ピクテジャパン(現・ピクテ投信)代表取締役を経て、
    96年にサラリーマン世帯を対象にさわかみ投資顧問(現・さわかみ投信)を設立。
    長期投資で万全の資産形成を目指す一般個人投資家に熱烈なファンが多い。

    『5年後の日本をいま買う長期投資』(小社刊)、『投資は世のため自分のため』(PHPパブリッシング)、
    『どうなる! 日本と世界の経済』(PHP研究所)、『やっぱりインフレがやって来る』(明日香出版社)など著書多数。


    【内容紹介】
    サバイバルしたいなら、長期投資をいま始めるしかない!

    東京五輪が開催される2020年に向けて、さまざまな分野でインフラ投資がスタートし、
    日本経済は新たな成長モードに入りました。企業業績も飛躍的に回復し、
    これまで滞ってきた設備投資はようやく活発化すると観測されています。
    一方で、1500兆円に上る個人金融資産の多くは未だに預貯金に滞留し続けており、
    本気で投資に着手する人はまだ十分な規模に至っていません。
    世界ではマネーが預金や債券から、株式へと大きくシフトしていく歴史的な現象が
    静かに起こり始めています。先進国を中心に国債バブルといわれる状態であったため、
    早く出口戦略を実施しないと、とんでもないインフレを招いてしまう恐れが出てきたからです。
    加えて国内では少子高齢化に伴う社会保障費や税負担の増大が次第に家計を圧迫し、
    ゼロ金利の預貯金一辺倒では資産を大きく目減りさせてしまうリスクが高まっていることに
    気付いている人はまだ少ないのが現状です。

    「一般家庭の財産づくりを本格的な長期投資でお手伝いする」という思いを込めて
    独立系で直販という日本では前例のない「さわかみ投信」を立ち上げた澤上篤人氏。
    当初設定額は16億円。15年後の現在、約3000億円もの規模に達しました。
    その澤上氏が、東京五輪開催の2020年に向けて個人の家計に次々と押し寄せる資産リスクの波を詳細に分析。
    長期投資を始めなかった人に大差をつけ、5年後、10年後に豊かな人生を送るための極意を解説します。(amazonより)


    【重要項目まとめ】

    ・国家財政が火の車でいつ破綻してもおかしくないぜ
     >国も企業も生活者も、「まだ何とかなる」という甘えとたかり体質を抜け出せてない

    ・成熟経済となった日本が元気と成長を取り戻すには意識的にお金を回すしかないぜ
     >何でもいいから使え!長期投資銘柄の株を買うのが一番いいけどな!

    ・なくなっては困る企業の応援株主になろう!良いことしかない
     >株なんて簡単!安く買って高く売る!不況時や暴落時を狙ってあれこれ言わずとにかく買う!

    ・5年先、10年先のアバウトな業績をイメージできればいい
     >ひとつ確実なのは、どんな将来となってもそこで暮らす人々はそうは変わらないし、その生活を支える企業の生産や供給活動も変わらない

    ・2020年というと、おそらく激動期のちょうど真ん中に当たる
     >経済や社会が混乱にまみれる時ほど、本格的な長期投資が真価を発揮する
      長期投資は早めに、と言われるが「かなり早め」でちょうどいい。つまり今だ!

    【全体まとめ】

    「明日のこともわからないのに5年先、10年先の予測が立てられるっておかしくないか?」
    が私の信念でもあるが
    例えば長期で積み立て投資をした場合(ドルコスト平均)、限りなくリスクが減っていくのも事実。

    この本ではとにかく長期投資を薦めている。
    言いたいことは
    『経済や社会が混乱にまみれる時ほど、本格的な長期投資が真価を発揮する(=だから今買って持っとけ)』
    の一言に集約されるだろう。

    具体的な銘柄や売り時については書かれていない。
    だが、長期投資のロジック、それに日本の現時点でも財政状況と
    このまま行くとこうなる、という予測については私のような初心者でもわかるように書かれており、勉強になる良本である。

  • "5年先、10年先のアバウトな業績イメージを持つ

    長期投資家にとっての買い材料
    その企業がじっくり取り組んでいる研究開発に対して、将来に大きな夢を感じられるか
    その開発がものになった時、その企業の業績はどれ程大きく跳ね上がるか、いろいろたくましく想像すること

  • いつもどおりの澤上節。目新しいことは何も書いていないが、改めて澤上さんの考え方を知ることができました。長期投資を知るには良い一冊だと思います。

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著者プロフィール

さわかみホールディングス代表取締役、さわかみ投信創業者。1971 年から 74 年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。その後 79 年から 96 年までピクテ・ジャパン代表を務める。96年にさわかみ投資顧問(現さわかみ投信)を設立。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできる顧客を対象に、長期保有型の本格派投信「さわかみファンド」を99年に設定した。同社の投信はこの 1 本のみで、純資産は約 3300 億円、顧客数は 11 万 7000 人を超え、日本における長期投資のパイオニアとして熱い支持を集めている。『10年先を読む長期投資』(朝日新書)『金融の本領』(中央経済社)、『本物の株価上昇の波が来たぞ!』(日経BP社)『2020年に大差がつく長期投資』(産経新聞出版)『大暴落!その時、どう資産を守り、育てるか』『インフレ不可避の世界』『暴落相場とインフレ 本番はこれからだ』(いずれも明日香出版社)など著書多数。

「2023年 『本物の長期投資でいこう!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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